Vodopivec Vitovska T写真(ワイン) by カリヤカ・ズノリ

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REVIEWS

ワインVodopivec Vitovska T(2012)
評価

4.5

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
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詳細
シチュエーション
飲んだ日2023-10-12
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価格帯
価格
インポーター

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カリヤカ・ズノリ

『No.1021 何というか...尊い』 「今夜は特売品とはいえ、ステーキよ!」 帰ってくるなり、妻からそう言われると、僕と娘はテンション爆上げだ。今日の疲れなんか吹っ飛ぶぜ…ってことで、風呂に入りながら何を飲むか考える。 ステーキだと、カベルネ・ソーヴィニョンかメルロかな…でもセラーに頃合いの良いのは行ってないよなぁ… そんな今夜の我が家の夕飯のメニューは当然ながら… ・牛ステーキと温野菜 これにご飯と味噌汁…といった具合。温野菜はバルサミコで炒めたキノコ、茄子としし唐のグリル、蒸したジャガイモ。そしてステーキは塩コショウとにんにくで味付けしたシンプルな感じ。娘は市販のステーキソースで。僕と妻はワサビ醤油で。そして今夜はイタリアのヴォドピーヴェッツのヴィトフスカT2012年をお供に。Tはテラコッタのことで、樽を使わず、発酵から醸造までの全過程をアンフォラで過ごしたワインとのこと。もちろんヴィトフスカ100%である。 抜栓し、しばらく放置し、グラスに注ぐ。美しい琥珀色。何というか液体に緊張感が感じられるような…んなわけないか。でも張りつめた感は無きにしも非ず。ふんわり香るグレフルや八朔のような柑橘の果実香、奥底から紅茶のようなニュアンス。そして一口…おっ、舌に感じるほのかな酸味。ピュピュッって感じ…ってどんなだよ。ミネラル感しっかり、骨格もしっかり。なのに不思議とどこか優し気。スーッと喉元から体中に染み渡るようなそんな感じ。 何というか…尊い。 ヴォドピーヴェッツって、無口で孤高の人といった感じで、無表情で、言葉よりまず飲んでくれ!といった印象なのだが(甚だ勝手なのは承知しているが)、このT に関しては、どこかしらに優しさのようなものを感じるのは気のせいなのだろうか?僕が何か言おうとしたらすっと唇に人差し指を当て、「ま、飲んでみなはれ」と優しく一言…って感じ。そして僕が一口飲んでア顔になると「せやろ」ってにっこり返してくれる…そんな感じ。しょうもない寸劇を挟んで申し訳ない。 この力強くも優し気な味わいは、特売のステーキわさび醤油添えと仲良く寄り添いあう感じ。うん、どんどん進むね。肉の脂を優しくリセットしつつ。温野菜類ともとても仲良し。個人的には、しし唐のグリルかな、抜群の相性だったのは。 それにしても、このT 実に美味しくいただけた。複雑で力強く、シャープながらも優しさを忘れない そんな一本。ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ

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