Zorah Karasi写真(ワイン) by iri2618 STOP WARS

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REVIEWS

ワインZorah Karasi(2017)
評価

2.5

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
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詳細
シチュエーションショップ
飲んだ日2024-01-23
飲んだ場所自宅
買った日
買った場所目白・田中屋
購入単位ボトル
価格帯3,000円 ~ 4,999円
価格
インポーターモトックス

COMMENTS

iri2618 STOP WARS

2017 ゾラ・ワインズ カラシイ リンド イェゲグナゾル ヴァヨツ・ゾル/アルメニア 火曜日のワイン。 毎週、日曜日に通う教会で行った「聖書の中のワイン」という読書会(という名のワイン会・笑)で開けたワイン。 vinicaのポストでは、ジョージアのクヴェヴリワインを先にアップしていますが、その会で最初に開けたのは、こちらのアルメニアワインです。 当日、読書会のテキストとして取り上げた聖書の個所は、旧約聖書の創世記に記された、「ノアの方舟」のエピソードでした。 ノアとその家族が神の命令によって方舟をつくり、たくさんの動物たちと共に洪水を乗り切り、アララト山に辿り着いたお話は有名ですが、その後のノアたちのことはご存知ですか? 方舟から降り立ったノアは、農夫となってぶどうを植え、ワイン造りを始めたんですよ。 歴史上、最初のぶどう栽培家&ワイン生産者となったのが、実はノアでした。 聖書には、ワインを飲んで泥酔した挙げ句、素っ裸になって寝落ちしたノアの姿が、文字通り、赤裸々に記録されています。 ノアは、人類史上、最初の酔っ払いでもあったのです。 では、その「最初のワイン」はどんなワインだったのでしょう? その疑問に対する私の答えが、このアルメニアのワインです。 アルメニアは周囲をロシア、ジョージア、アゼルバイジャン、トルコ、イランに囲まれた小国で、1991年に旧ソビエト連邦から独立を果たしました。 方舟が漂着したアララト山は、頂上はトルコ領土にありますが、アルメニア・イラン・トルコの3カ国にまたがる山塊です。 考古学的には、人類最古のワインづくりの痕跡は、アルメニアのお隣でアララト山にも近い、ジョージアで発見された約8000年前の遺跡だとされています。 ただ、その発見以前は、アララト山の目と鼻の先とも言える、アルメニアのアレニ(Areni)1洞窟内で見つかった、6000年前のワイン醸造施設の遺構とされていました。 実際に、人類のワインづくりはアララト山のすぐ近くで始まっているのです。 そして、ワインをつくるぶどうの原産地も、ジョージアとアルメニアにアゼルバイジャンを加えた、南コーカサスと呼ばれるエリアといわれています。 ノアと最初のワインづくりをめぐる、あまりに正確過ぎる符合は、ただの偶然でしょうか? 実は、ノアの方舟の洪水に関するエピソードは、ギルガメッシュ叙事詩をはじめとするメソポタミア各地の神話や洪水伝承と共通していて、旧約聖書の件(くだり)も、そのバリエーションのひとつと見做されます。 ぶどう&ワインづくりに関しては、また別の、失われた伝承に基づくものと考えれば、この地方で古くからぶどうが栽培され、ワインが醸造されてきたことを伝える古代人の記憶を反映したものと言えるのではないでしょうか? さて、「ノアのワイン」として取り上げたこのワインは、アレニ・ノワールという、アルメニア固有の古代品種からできています。 世界で最も古いブドウ品種の一つで、数千年前からアルメニアで栽培されてきた原産品種です。 フィロキセラの影響を受けず、自根によって種が保たれていることがDNA検査で証明されているそうなので、まさに「ノアのワイン」に相応しいのではないかと思います。 アレニ1洞窟近くの、標高1400m地点の畑に植えられたアレニ・ノワールを手摘みで収穫し、除梗後コンクリートタンクで醗酵させた後、「カラシ」と呼ばれるアンフォラで1年かけて熟成させるそうです。 瓶の名前こそ違いますが、ジョージアのクヴェヴリによるワインづくりとよく似ています。 ワインは、赤みの強いガーネット。新鮮な赤果実や熟した黒果実のアロマがあり、ピリッと刺激的な黒いスパイス、ドライハーブや硬い石のようなミネラルのニュアンスもあります。 口に含むと、とてもドライで、滑らかな口当たりやきめ細かなタンニン、しなやかで強い果実の旨み、キレのある酸が印象的です。 複雑なスパイシーさや、硬めに効いているミネラルが、ワインの味わい全体を上品に引き締めています。 余韻は長く、最後に微かな苦みと墨汁や炭のような風味が残ります。 「古代品種」ということで、少し荒々しい味わいを想像しそうになりますが、とても洗練された完成度の高いワインだと思います。 余談ですが、古代のアルメニア王国は、4世紀初頭にキリスト教を、世界で初めて公認し、国教化した国。 そういう因縁を含めて、教会の読書会で、「最初のワイン」として紹介する意味と必然性が感じられるワインでした(笑)

iri2618 STOP WARS

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とても興味深く読ませていただきました。今まで、全く知りませんでした。キリスト教とワインは、こんなに昔から結びつきが強かったのですね。 このワインを飲んでみたいものです。

Kyoji Okada

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Kyoji Okadaさん コメントありがとうございます。長々しいレビューにお付き合いいただき、恐縮です。このワイン、かなり美味しくて、素晴らしいクオリティだと思います。この日の3種類のワインの中で、いちばん減りが早かったワインでした。普段、ワインを嗜まない方にもわかる美味しさです。けっこう入手しやすいワインですので、Kyoji Okadaさんも是非!

iri2618 STOP WARS

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\(^o^)/

Kyoji Okada

iri2618 STOP WARS
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