バルベーラ祭り！：その120 2011 カーゼ・コリーニ バルラ ヴェンデミア・タルディーヴァ メトード・コリーノ ピエモンテ/イタリア 祭り！120本目にして初の甘口ワイン。 実は、ラリージと同時に開けましたが、抜栓直後は香りと味わいに落ち着きがなく、暫く放置状態にありました。 1週間経って、漸く本領発揮！ 2011年のバルラには2種類あり、これは「大樽熟成ver」と呼ばれる遅摘みタイプ。 抜栓直後は、独特の揮発酸が強く香り、その他の素晴らしい香りを覆い隠してしまうため、暫く様子をみることにしました。 遅摘みワインらしく、甘みがかなり強いこともあり、1週間ぐらいであれば安心して放ったらかしにできると判断しました(*_*) さて1週間後、改めてワインをグラスに注いでみると、非常に濃厚で凝縮感のあるオレンジが入りはじめたガーネットの色味。 ラルムはグラスのそこかしこにぼってりと盛り上がり、なかなか動かず見たことのないような強い粘性を示し続けています。 グラスに鼻を近づけると、揮発酸はかなり後退していて、プルーンやフィグ、干し柿のようなドライフルーツの香り。 デーツや黒糖、黒蜜のニュアンス、スミレ…シナモンやコリアンダーシード、カルダモンのような甘いスパイシーさも感じます。 特にコリアンダーシード的な香りが顕著で、その延長線上にある柑橘感が、香りの隠れた基調のように思われます。 オリエンタルな雰囲気を持った、非常にエキゾチックなフレーバーのバルベーラですね♪ 口に含むと、予想以上の甘みに驚きますが、イキイキしたフレッシュな酸も健在で、爽やかな後口が残ります。 濃縮された果実の旨みと、鉱物質的な強烈に尖がった印象のミネラル、強い酸、濃厚な甘みが織りなす味わいは、極めて複雑。 これは、ワインだけを見つめて飲み続けたくなる、グラスゲイザーなワインですね(๑˃̵ᴗ˂̵) 敢えて何かフードを合わせるなら、ローストしたナッツとかハードタイプのチーズ、ドライフルーツぐらいでしょうか？ あ、今なら熟成したシュトーレンやクリスマス・プディングがぴったりかも⁉︎ 音楽の方は、合わせるものはハッキリしていて、このワインを飲み始める前から聴いている、ジョルディ・サヴァール&エスペリオンXXIの『東洋 - 西洋』と『東洋 - 西洋 2 ~ シリアへのオマージュ』というシリーズ以外に考えられません。 そもそも、この2枚のCDを聴いていたら、このワインのことを思い出して飲みたくなったので、合わないわけがないのです(笑) ちなみに、インポーターのヴィナイオータさんのHPに、このワインに関する以下のようなコメントがありましたので、貼り付けておきます。 「ロレンツォ曰く、完熟を通り越し“遅摘み”の状態のバルベーラで仕込んだワイン。このような年には、ロレンツォ自身もう2度と出合えないのでは？とも。前回入荷したのは、圧搾後に500リットル入り程度の中サイズの樽で熟成させていたもので、今回入荷したのは大樽で熟成させていたものになります。小さめの樽の方がワインとしての熟成スピードが速く、残糖も少なかったため早目にボトリングし、大樽の方は更に追熟をさせていました。壮大なスケールを持ったワインです。480本入荷」

iri2618 STOP WARS

ひゃー！コアな音源を持っていらしゃいますね〜♪

Koki037

koki037さん コメントバックが遅くなり、たいへん失礼しましたm(_ _)m この手の音源がお好きですか？ ジョルディ・サヴァールのプロジェクトは、音楽的な水準とアカデミックなレベルがとても高い地点で釣り合っていて素晴らしいですね！ 西暦700から1700年のヴェネツィアの1000年や、アルビジョワ十字軍をテーマにしたアルバムもありますので、今度、適切なワインとマリアージュさせてみますね(°▽°)

iri2618 STOP WARS

全く詳しくはないです(汗) ジョルディ・サヴァール❓何か聞き覚えがあるなーとググってみて、 あーっ、あの“女優マルキーズ”の❗️ってなりまして。 ソフィー・マルソーの美しさと踊りに惹かれて何度か観たので、どんな感じの音楽かはうっすら僅かに分かりますが、iri2618さんのワインとの解説&作品案内を拝見して唸りました♪ 私の場合は不純なんです(^-^; 朝、ラヂオから流れる古典音楽を聴きながら準備することが多いですが、近くワインに合わせてみます(^^)

Koki037

koki037さん　コメントありがとうございます。「女優マルキーズ」という映画は観ていませんが、ルイ14世の時代の話なんですね♪ わたしが初めて聴いたサヴァールの演奏は、マラン・マレという作曲家のヴィオラ・ダ・ガンバの組曲でした。マレは「めぐり逢う朝」という映画にもなっていて、その映画で音楽を担当していたのもサヴァールした。もしかしたら、ご覧になっているかもしれませんが、こちらの音楽も素晴らしいので、機会があれば是非！

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