『No.766 骨太なチャーミングガール』 先週金曜日の話 週の終わりというのは、とかく嬉しかったりする。いろんなものから解放されて、ホッとするわけで。仕事を終え、保育園に娘を迎えに行き、そして家路を急ぐ。途中でコンビニに寄り、娘は抹茶ソフトを買い、美味しそうに食べる。一週間の終わりのご褒美だそうで。 美味しいですか？よかったね。 そんな今夜の夕飯のメニューは… ・お好み焼き ・餃子 うん、どことなくカジュアルなメニュー。これもなんだか嬉しい。そんな今夜はフランスのアンダース・フレデリック・スティーンのサーチング・フォー・ザ・スペース・モンキー2018年をお供に。カベルネ・ソーヴィニョンにカリニャン等をブレンドしたロゼ…と聞くと、もうそれだけで美味しいと思ってしまう僕は単純だ。まぁ、それはいいとして。 王冠を開け、グラスに注ぐ。少し濃いめのピンク。旨味のエキスがたっぷりと…って感じが勝手にしてしまう。香りの方はチェリーやイチゴのようなはつらつとした果実香にほんの少し感じる腐葉土的なニュアンス。そして一口…おっ、これは美味しい。 ロゼってはつらつチャーミングでルンルン(死語)なイメージだったりするのだが、こちらは幾分落ち着き払ったような飲み口。重いというよりは、骨格がしっかりしているような感じ。そのしっかりした骨格にチャーミングな要素が混じるから重ったるさは感じず、スルスルっと飲み干せる。 今日のような、お好み焼きや餃子にももちろん合うし、少し重めの食事でも合わせやすいんじゃないかなと思ったり。 しっかりしたボディに、軽やかな果実味と柔らかな酸味そしてほのかな甘み。アフターに感じるちょっとしたほろ苦さがついついもう少しもう少しと杯を重ねていく感じ。 この人のワイン作りはいいとこ押さえてるなぁとちょっと偉そうに感想を述べたりなんかしちゃったり。 美味しかったなぁ…ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ