『No.1013 これぞ愛知の心意気』 「今夜はお肉よ。」 と言われるとついついテンションが上がってしまう。いくつになっても変わらない。そりゃ最近は胃袋もだいぶ疲弊して、脂物が続くとつい音を上げてしまう。 そんな今夜は肉。妻が特売で買ってきた肉を魚焼きグリルで調理。んでもって完成品を見てみると…あーあ、調理前の大きさの半分に縮んじゃってる。 判ってはいるけど…ちょいと残念。家族で争奪戦ですな。 そんな今夜の夕飯のメニューは… ・牛肉のグリル ・手羽元と根菜の煮物 ・炊き込みご飯 それに味噌汁といった具合。炊き込みご飯の写真撮らなかった…失敗。そして今夜は愛知のアズッカ・エ・アズッコのキアッケリーナ2018年をお供に。数少ないアズッカ・エ・アズッコのストックの中から。ここ最近は全然買えてないなぁ。ちなみにメルロ100％の一本。娘がエチケットを見て、「あ、メジロだ」って、メジロ知ってんだね！6歳なのに。 抜栓し、グラスに注ぐ。少し濃いめの赤紫。ベリーやカシスのような果実の香りがふんわりと漂ってくる。。そして一口…あぁ、これは美味しい！果実の豊かな味わいと柔らかいタンニンに心躍らされる。ほの甘さに滑り込むようにタンニンが混ざり合う。ほんの少しチョコやミント、キノコっぽさを感じたり。この丸みを帯びた優しい味わいがたまらない。 ただ優しいだけじゃなく、土台のしっかりさとエレガントさもしっかり感じられる。控えめながらも酸味のアクセントも感じられる。 争奪必至な牛肉のグリルにとてもよく合う。そしてこの特売の肉が思いの外美味しかったのが嬉しい誤算。もうひと塊買っとくべきだった、妻よ！そして醤油ベースの根菜の煮物にも実に良く合う。この辺りはさすが愛知…と言ったところか…あんまし関係ないかもだけど。 それにしても日本でこんなにエレガントでジェントリーなメルロが作れるだなんて、とても誇らしい気分。肉に合うのはもちろんの事、少し濃いめの味付けの和食なんかにも合うってのが嬉しいな。ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ