pommery & greno demi sec nv 色調はもはや琥珀を超えて茶色 非常に重たい香りでシャンパーニュ古酒に見られる椎茸のようなキノコ系は存外強くなく、素直にシェリーに向かっていっている 黒砂糖、カラメル、パンドミ、栗、椎茸、土 多少紫外線による劣化のような焦げ臭を感じるが大きな熟成香残る中では目立つことはない 泡は完全に存在しない じわりと残る苦味と残糖による柔らかい甘みがあり、まるで微かに焦がしたカラメルソースの粘性だけ除いた液体 微かに酸が残っている アフターにはやはり煮詰めた黒砂糖のような香りが抜けていく 香りは十分古酒としてのそれではあるが、味わいはドザージュの糖しか感じられないため、古酒好きであっても評価は難しいと思われる 1836年に設立された際の社名と思われるが、調べてみてもいつまでこの名前で営業していたか不明 高いポテンシャルのあるワインではなく、味わいとしてはとうにピークを超えてしまっているが、大きな劣化なく飲める状態で残っていたことに驚く オークションで1,000円で出品されているところ、そのまま落札できてしまった代物で半信半疑どころか疑い9割だったが、極めて貴重な経験ができた

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