『No.1014 唯一無二のこっくりさ』 昨日、洗車でもしようかと洗車機に突っ込んだ。ほどなく洗車も終わり、自宅に戻って拭き上げを行っていた時、いやなことに気づいた。 左後部座席のドアの窓が少－しだけ開いていたのだ。ハッと後部ドアを開けてみると… あらあら後部座席が水浸し。タオルで拭き、ドライヤーをかけるも乾きはいまいち。 んでもって、本日通勤前に濡れ具合を確認するも…依然しっとり。失意の通勤。帰りもほんのりしっとり。 早く乾くことを願いつつ…の今夜の夕飯は ・鶏ハンバーグのラタトゥイユ添え ・タコとトマトとアボカドとモッツアレラのサラダ 妻も励ますように好物のサラダを作ってくれた。ナマステ。そして今夜はドイツのリタ・ウント・ルドルフ・トロッセン、マドンナ・リースリング・プルス2014年をお供に。大好きな作り手のリースリングで癒してもらおうではないか！ 抜栓し、グラスに注ぐ。結構なとろみ具合の黄金色。そう、黄金糖のような色合い。フワッと金柑のはちみつ漬けのような甘く口元がキュッとくる(酸によるもの)香り。以前飲んだ時もそうだったよな…なんて思い出しつつ。そして一口…そう、そうだった。こんな感じ…以前飲んだ時のことが思い出される。柑橘や林檎のはちみつ漬けのような味わい。時折感じるバニラの風味や少し感じるゴムのニュアンス。ぺトロール的な要素というよりはゴムだな。キュッとくる酸味とほの甘さが印象的。わりと厚みのある飲み応えなのかな。 どちらかというと食事のお供というよりは単体で味わった方が良いのかなとも思ったりするけど、ラタトゥイユとは相性良さげって感じかな。寄り添うというよりは邪魔しない…って感じなのかな。サラダはタコ以外とは相性良いのかな。タコは△ってとこで。 以前飲んだ時も思ったが、このまろやかさとどっしりとした腰はこのワイン独得の要素。柑橘や林檎、梅にバニラ、蜂蜜の風味が実に良く溶け合い、唯一無二の味わいと飲みごたえを醸し出しているよう。リタ・ウント・ルドルフ・トロッセンの作る、はつらつとした若いリースリングも抜群の美味しさなのだが、こういう古酒のような雰囲気のこのワインも絶品だなぁとラタトゥイユを食べながら思うわけで。 ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ