Yamazaki Winery Pinot Noir Private Reserve写真(ワイン) by m.shingo

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LL

REVIEWS

ワインYamazaki Winery Pinot Noir Private Reserve(2016)
評価

2.5

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
    詳細
    シチュエーション
    飲んだ日2018-08-24
    飲んだ場所
    買った日
    買った場所
    購入単位
    価格帯
    価格
    インポーター

    COMMENTS

    m.shingo

    これも頂き物の貴重なワイン。心して頂く。 この感じ、何に似ているのだろう、と過去のPN体験の記憶を辿ってみると、楠ワイナリーのPN(自分の飲んだもの。最近は飲めていないので現時点での楠さんのPNはわからない)と印象が似ていることに数分後に気がついた。 鼻から感じるアロマ、オルソネーザルは極めて弱く、その淡い外観と良く調和している。が、口に含んだ時に感じるアロマ、レトロネーザルは驚くほど強く、インパクトがある。 淡い外観と述べたが、マセラシオンの苦労がうかがい知れる。その作業のバランスでやや酸化したのではないか、と勘ぐるのは失礼かもしれないが、外観からして酸化の傾向が見られる。 実際に口に含んでみると、その予想は正しいものだった。 ただ、酸化傾向の味を好む方もいらっしゃるし、作り手としてそれを厭わない方もいる。なのでこれは事故ではなく狙いなのだ、と思ってはいる。 フラネオールは少なめで、シャルドネ同様リンゴ酸(酒石酸もかも)の残量が多く感じられる、控えめなMLFだったのだろうと思わせられる。 果実味は控えめで、冷涼感の要素は満載だ。 普段、葡萄の完熟、適熟ということを求めている僕にとっては、正直なところこのPNは異端になる。けれども、グラス、ボトルの向こうに見える全力の作りを考えると、これは1つのスタイルとして認めるべきなのだろうと思う。北海道、空知地方の南部に位置する三笠のこのPNと、長野県千曲川東岸の須坂市の楠ワイナリーのPNが似たテイストを持っていたということ、これは日本のPNなのだ、とざっくりと言ってしまいたくなる、勿論今後は長野や北海道、さらに細かな産地のティピシテが確立していくとは思うが。 雨が多い特異な気候で懸命にヴィニフェラ種の栽培をする作り手たちの事を考えると、これを国際的なステージでの比較テーブルには載せたくない、と感傷的になる。幸い、今は日本ワインバブルがある。それが弾けるまでに、作り手たちやそれを取り巻く環境のブラッシュアップを望みたい。厳しい批判はその後でも良いのかもしれない。 今はただ、率直な感想や指摘に留めておくべきなのではないか、このワインを飲んでそんなことを考えてしまった。

    m.shingo

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