非常にクラシカルなカリフォルニアのPN的な作り。 最近のトゥルーソノマコーストのPNの潮流を考えると、ソノマとは何か、と考えさせられるがまさにそれがソノマ。「イタリアのワイン」とか「フランスのワイン」と言ってもあらゆるスタイルのワインが出来るのと同様、ソノマカウンティには信じられないほどの多様性がある。 勿論このRRVもソノマカウンティの一部を構成する立派な産地だ。 RRVを代表するような著名な生産者のPNを何度か飲んだ経験からすると、この安価なコストコのPNは間違いなくそれらのティピシテにリスペクトした作りだと思う。そしてそれらのワインを楽しめる人には楽しめるが、それらを受け入れられない人には受け入れられないと思う。 個人的にはこのスタイルも嫌いではない。 グラスに鼻を近づけてみると非常にアロマティックで、2000円を切るPNとは思えない。 口に含むとまずはその力強さに驚くが、間違いなくこれもPNだと主張してくる味わいがある。 ワインにそこまで造詣があるわけではないホームパーティのゲストがCS好きと聞いていたが、一応用意しておいたもう一つの選択肢。ワシントンのCSとこれを抜選して「今日はどちらにしますか？」とテイスティングしてもらい、こちらを選ばれた。 僕もこのワインは初めてだったので、もうちょっと上級のRRVのPNも用意はしていたのだがそちらの出番は必要なかったようだ。 薄旨PNじゃなきゃPNじゃない！という考えの方にさえ出さなければ、楽しめるワイン。

m.shingo