オーストラリアのナチュールて注目されるBKワインズ、グルナッシュ・サン・サルファイト、2018vt.です。 ナチュールは、まだ完全にビオビオしたものを「美味い！」と言えるほど得意ではない。美味しく飲めるけど、連続は辛い。ショップでも「まだラディコンはやめとき」とも言われる。 とはいえ、今どきはナチュールでも、本当に美味しいものも増えてきた、と思っている。造り手の情熱の形が、様々な香りや味のバリエーションを生み出しているのだろう。 BKワインズは、ニュージーランド生まれのブレンダン・キース氏が当主。カリフォルニアで学び、アルゼンチンやブルゴーニュでも経験を積んできたとのこと。 このワインは、グルナッシュを100％全房醗酵。野生酵母によるカーボニック・マセレーション。その後オーク樽にて6 カ月熟成、ラッキング。2017 年12 月にボトリング。酸化防止剤不使用、清澄剤不使用、ノンフィルター。ビオビオ警戒注意報的な文字列が並んでいるのである。 グラスに注ぐと、ピンクに紫色の怪しげな色調。 香りは葡萄ジュース。デラウェアのような葡萄果汁の香りが前面に立ちます。面白そう。軽い渋みが香りからも容易に感じ取れる。 豊かな果実味。やはりデラウェアが入っているかのような味わい。甘さと適度な酸味。ビオっぽいノンフィルターの仕上がりは、複雑味と独特の旨味を感じることができる。タンニンもまた、デラウェアを皮ごと頬張ったときに来る渋さにとても似ている。これは面白いかも。なかなかイケるし。

okok530