連休の7本目は、ラシッチのモンテプルチアーノ・ダブルッツォです。終盤に入り、最後に出てくるメニューは、牛ステーキとゴルゴンゾーラもミックスのクアトロフォルマッジ。お店で1番濃いめをお勧めされて、この1本に。 ラシッチは2003年に設立の、家族経営の小さなワイナリー。アグリツーリズモも経営していましたが、あるとき宿泊客から「ラシッチのワインを飲むと頭が痛くなる」と言われ、雇っていたエノロゴを切って、兄で当主のエマヌエーレ自らが醸造を行う決心をした。 以降、SO2の添加を極力減らし、できるだけナチュラルな造りに変えていく努力を繰り返しているワイナリーです。ラシッチの畑は、粘土質がメインで、力強いボディに仕上がりやすいとのこと。 最初のアロマはブラックチェリーの瑞々しい香り、続いてプルーンなどのドライフルーツ様の強い果実香があります。スパイシーなアロマもしっかりと寄り添っております。腐葉土、きのこ的な香りもあります。 いただきます。 力強いアタックです。ゴルゴンゾーラと相性的にも良さそうです。マルケ州コーネロのモンプルは瑞々しく、ややライトな仕上がりになる感覚がありますが、アブルッツォのモンプルは、どっしりして濃い味わいですね。しっかりとした黒系果実味、適度な酸味、適度にこなれたしっかりしたタンニン、熟成のまろやかさを感じる、良いバランスだと思います。メインのお料理に合わさって、美味しかったです。

okok530