スペイン内陸部のカスティーリャ・ラ・マンチャ州、エル・カスティーリャ ヴィウラ シャルドネ2020。セパージュはビウラとシャルドネ。 色味はイエロー、香りはまずバニラが先行する洋ナシのバランス、白い花と蜂蜜。 飲み口は中庸な重さの口当たり、とろみある口当たり、ふくよかな果実味となめらかな酸味。グリーンで雑味はないが、逆に果実のまったりとした甘みをかなり感じる。 醸造の過程でオークチップを直接ワインに浸して樽の風味をつけているようで、はっきりと、というかまずそちらが表に出てくる。昔のカリフォルニアのシャルドネのような、いやそれを超えるようなまったりと分厚いワイン。 そんな中、樽の中に一輪の花があるのが救い。

TKR