NV（2017+2018） カンティーナ・ヒロ フェリチッシモ　ヴィーノ・ロッソ　　マスカット・ベリーＡ　牧丘　山梨/日本 ワイン名の「フェリチッシモ」は、イタリア語で「最高に幸せ」という意味。 品種はマスカット・ベリーＡで、棚で完熟させたぶどうを無補糖・無補酸で醸造。1年間樽熟成した2017とフレッシュな2018を8対2でアサンプラージュしたものだそうです。 vinicaでレビューを見て興味を惹かれたワインでしたが、たまたま良く行くデパ地下に入荷していたので購入してみました。 とてもぶどうを丁寧につくる美意識の高い生産者、という漠然とした印象以上の予備知識はありませんが、先ずは飲んでみましょう♪ 外観は、微かに黒みを帯びた淡いガーネット。エッジにオレンジのニュアンス。透明感と光沢、なんとも言えない艶があります。 グラスからは、綿飴的な甘いキャンディ香にイチゴ、ヴァニラ、野バラ。基本的にはクリーンで清涼感のある香り。 山葡萄のようなワイルドな感じもあるなと思っていたら、錆びた鉄のゴツゴツと粗く尖った感触や、仄かなスモーキーさも溢れ出しています。 口に含むと、甘さメインの香りに反してかなりドライなタッチで、軽めのボディの中に甘さを伴わない抑制的な果実の旨みとエレガントな酸を感じるリーンなスタイル。 「フル」とか「濃さ」や「強さ」に依り頼むワインとは、方向性や次元の異なる味わいです。 もちろん、シャバシャバした薄さや、芯のない弱さとは無縁の、ストラクチャーのしっかりした構築感のあるワインですね♪ しっかりしたタンニンの存在感とキレイな樽のニュアンスも印象的。今飲んで美味しいですが、5年ぐらい寝かせて再会したい味わいです。 MBAのスティルワインには、正直なところネガティブな印象を持っていましたが、このように良くデザインされたものをいただくと、自分の不明を恥じるほかありません(>_<) シンプルにチーズを合わせていただいていますが、一緒にいただいていると、チーズの味はクッキリと浮かび上がって鮮明になるのに、ワインの味わいがどこかへ出かけてしまったような感じになります(@_@) これはワイン単独で味わった方が良いのかもしれません(苦笑) 合わせる音楽は、間違いなくミニマル系のシンプルで透明感のある音楽でしょう。 これまたvinicaを通じて知った、マックス・リヒターの『ブルー・ノートブック』が、実に良い感じに合います。 アンビエントやエレクトロニカ、ミニマル・ミュージックを統合したような、音響系やポスト・ロックと地続きというか、ひと繋がりの世界だなと思っていたら、「ポスト・クラシカル」というジャンルがあり、このマックス・リヒターは、まさにそのど真ん中の存在だそうです。 vinicaをやっていると、ワイン以外のいろいろな知識も入ってきますね(≧∀≦)

iri2618 STOP WARS

ヴィンテージに囚われず、熟成ワインとフレッシュなワインをブレンドして最も美味しいと思うバランスに仕上げるのはありだと思います！ メキシコでワインのブレンド体験をさせてもらった時、私はまさにその方法で好みの味わいを作りました（笑）

ぺんぺん

ぺんぺんさん　なるほど！日本のようなワインづくりの歴史が浅い地域は、伝統的な規範が弱いのがメリットになって、美味しさの追究ができるということですね⁉︎ ところで、MBAとガメイって、香りの傾向が似てますね。昨日、ブルゴーニュ・パス・トゥ・グランをグラスで飲んだら、トップ・ノーズのキャンディ香がそっくりでビックリしました∑(ﾟДﾟ)

iri2618 STOP WARS

クリュボジョレーのようなしっかりしたワインにはなれなくても、似た感じはあると思います！

ぺんぺん

ぺんぺんさん　このMBA、ちょっと可能性を感じましたよ！　いまでやさんでもあつかってます？　もしあれば、是非是非‼︎

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ポスト・クラシカルとワインは相性良いですよね(*^▽^*)

wataru_

wataruさん　ポスト・クラシカルは映像的なスコアというか、映画のサントラみたいな印象のものが多いですね♪ 私は、映画館で映画を観ながらワインを飲むのが大好きなんですが、その感覚に近いものを感じます(๑˃̵ᴗ˂̵)

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