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3.5
イタリア北西部のピエモンテ州、ニコレッロ バローロ2010。ネッビオーロ100%。 色味はやや濃い目のルビーで、エッジがオレンジに退色している。香りはブルーベリーのバランスに、それよりも先に革香やタバコ、クローブのスパイス香、バルサミックな酸性の香り、バラ。 飲み口は中庸な重さの口当たり、優しい果実味に溌剌とした酸味、厚みあり存在感のあるタンニン、余韻も長い。 抜栓直後は鋭い酸味とギシギシとした強いタンニンで荒っぽかったが、ソムリエ教本通りに30分もたつと酸味タンニンが和らぎ、バランスが取れてくる。さらに2時間もたつとかなりまろやかになり、軽く出汁のようなニュアンスまで出てくるので、事前の抜栓またはデキャンタージュがお勧め。 2022年に2010ヴィンテージなので12年経過だが、味わいの進み方に比べて澱は予想外に少なく、最後に靄のような澱が漂うのみなので、少々手荒な扱いでもOK。ちょっと古めなことにビビりまくって数日前から斜めに立てかけて澱を寄せようとしたものの、空振り。 バローロにしては手の届きやすい価格帯で、時間を味方につければ複雑さと適度に経年した感を味わえるお得なバローロ。久々に我が家のIKEAデキャンタが活動。
TKR
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イタリア北西部のピエモンテ州、ニコレッロ バローロ2010。ネッビオーロ100%。 色味はやや濃い目のルビーで、エッジがオレンジに退色している。香りはブルーベリーのバランスに、それよりも先に革香やタバコ、クローブのスパイス香、バルサミックな酸性の香り、バラ。 飲み口は中庸な重さの口当たり、優しい果実味に溌剌とした酸味、厚みあり存在感のあるタンニン、余韻も長い。 抜栓直後は鋭い酸味とギシギシとした強いタンニンで荒っぽかったが、ソムリエ教本通りに30分もたつと酸味タンニンが和らぎ、バランスが取れてくる。さらに2時間もたつとかなりまろやかになり、軽く出汁のようなニュアンスまで出てくるので、事前の抜栓またはデキャンタージュがお勧め。 2022年に2010ヴィンテージなので12年経過だが、味わいの進み方に比べて澱は予想外に少なく、最後に靄のような澱が漂うのみなので、少々手荒な扱いでもOK。ちょっと古めなことにビビりまくって数日前から斜めに立てかけて澱を寄せようとしたものの、空振り。 バローロにしては手の届きやすい価格帯で、時間を味方につければ複雑さと適度に経年した感を味わえるお得なバローロ。久々に我が家のIKEAデキャンタが活動。
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