ロマネ・サン・ヴィヴァンの北東の一角に食い込むように隣接しているヴォーヌ・ロマネ最小のプルミエ・クリュ、ラ・クロワ・ラモー。 格付ごとに色分けされた地図を見ると、まるでロマネ・サン・ヴィヴァンのパズルからピースが1つ欠けているように見えます。 もともとサン・ヴィヴァン修道会所有の由緒正しい畑で、1984年にグラン・クリュへの昇格を望んだものの、結局実現されなかったことでも有名です。 ちなみに、ヴォーヌ・ロマネの象徴として知られる十字架は、ロマネ・コンティをはじめ村に五つあるそうですが、最も古いものがラ・クロワ・ラモーの壁に立っている十字架なんだそうです。 色調からしてリッチな雰囲気のあるワインで、赤い花と赤い果実の香りがエレガントさを演出してくれます。また、フルーツとは違う洋菓子の甘い香りがフッと過る瞬間がありました。

ユニッチ