2015 ラッキーニ ファミッリャ ピノ・グリ オレゴン/USA オレゴンの素晴らしいピノ・ノワールのレビューを読んで、なぜかノワールではなく、ピノ・グリを開けてしまいました…灰色疑惑（笑） ラッキーニはウィラメット・ヴァレーに本拠地のある家族経営の小さなワイナリーのようですが、私はこれが初めてです。 裏ラベルには、このワインが445ケースの生産量で、オレゴン中のぶどう園とクローンによるぶどうをブレンドして複雑さを狙った旨書かれていますね。産地呼称は当然オレゴンになります。 キャップシールを開けると、コルクではなくガラス栓のヴィノロックが現れました。ヴィノロックを使ったワインの“当たり率”、私の中では高いので、これは期待できそうです♪ グラスに注ぐと、色合いは、やや濃いめのレモンイエロー。輝度、透明感がとても高く、クリアーで酸が高めの中身を想像させます。グリセリンが豊富？ グラスを流れる脚は粘性がとても高そうに見えます。 香りは、とてもフレッシュな黄色の柑橘系。レモンというよりは、柚子や甘夏、ザボンのような感じ。それも身の方ではなく皮のほう。皮を剥く時に出てくるミストの飛沫のような精油っぽいニュアンス。レモンピールをツイストした時の、あの感じです。 そのほか白い花や、白檀のような木質系のお香のヒント。香りの印象は和の方向を向いています。 口に含むと、とてもピチピチした酸の刺激。発砲はまったくありませんが、ペティアン的なクリスピーな感触。充実した果実味とフレッシュな酸味のバランスが素晴らしく、イキイキした躍動感を感じます。 とても良くできた、秀逸な作り手によるアルザスのピノ・グリを思い出しました。素直に美味しいと感じる美しいワインですね♡ かなり厚みのある酒質で、キンキンに冷やしても美味しいですが、そこから自然に温度を上げていって、室温近くの高めの方が好みですし、このワインの味わいの深さがわかる気がします。 ワインを利いているうちに、なんとなくオーガニックな音楽、できればギターの音色を聴きたくなり、Al Pettewayの『CALEDON WOOD』を引っ張り出して聴いています。 オレゴンのお隣、ワシントンがベースのフィンガースタイル・ギタリストですが、ケルティック・テイストの美しいメロディは、このワインとキレイに調和します。ホントに素晴らしいアルバムです！ 今晩は珍しくデザートを買ってみました。派手なアイスみたいに見えますが、セバスチャン・ブイエの『ポムベール・ベルガモット』というケーキです♪ 甘酸っぱい青リンゴのムースが実に爽やかでした☆

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