『No.589 幅広い守備範囲で食卓に従事する一本』 家族で実家に帰った。両親も元気そうで良かった。だんだん大きくなってく娘に翻弄されながらも楽しそうに遊んでいた。 そんな両親から色んなお裾分けをいただいた。新米やら自家製干し柿や漬物、野菜にお菓子。なんだか申し訳ないなぁと思った次第。そして煮物まで。ほんとありがとう。 そして帰り道にケンタの看板を見かけ、夫婦でつい食べたいなって事でテイクアウト。 そんな今夜の夕飯は... ・豚肉と根菜の味噌煮 ・ケンタッキーフライドチキン ・ベーコンとチーズのハードブレッド ・お味噌汁 うーん、相変わらず脈略のないメニュー展開。そんな今夜の夕飯に合わせるのは、フランスのクリスチャン・ヴニエのレ・カルトリー2017年をお供に。久しぶりのクリスチャン・ヴニエ。セパージュはソーヴィニョン・ブランとシャルドネ。実に楽しみだなぁなんて感じ。 それではまず香りの方から...はぁ、ふわりと感じる果実の香り。桃やパイナップル、うっすらとバナナも。心地良い香りだなぁ。そして一口...うーん、良いなぁこの感じ。豊かな果実の味わい。甘やかな果実味にほのかな塩気にアクセント的な酸味。思いの外ボリューミーな味わい。アルコールを見ると14.5%...あ、そりゃそうか。でも飲み疲れみたいなものはまだ感じない。そして飲んだ後のほのかな苦味がめっちゃ個人的に良いなぁって思う。 そしてなんか笑っちゃうくらい嬉しいのは、母お手製の味噌煮込みと抜群の相性なこと。ちょっと甘めの味付けの煮物に優しく寄り添うような味わい。もちろんフライドチキンとも好相性。少しトロミのある液体感だけど、飲み口はフレッシュさすら感じるくらい。 こういう風な食事にしっかり合ってくれる、ロワールのワインってほんといいなぁ。気負わず飲めるってほんと嬉しい。そしてクリスチャン・ヴニエのワインって、ちゃんと飲み手をしっかりフォローしてくれて、飲み手と寄り添ってくれるそんなワインのような気がするんだよなぁ。 何はともあれ、ごちそうさまでした♬メルシー。

カリヤカ・ズノリ