飲み頃の極み。80年代カリ・カベの魅力が凝縮。 健全な色味。開けたてから良く香る。パーカーが嫌うグリーンな風味が前面に。酸、果実、タンニンが絶妙のバランスを取って均衡。カリ・カベの味わいなのだが、しかしマッチョさとは無縁の、柔和な骨格で繊細な口当たり。選果が今ほど厳密ではなく、青さが適度に加わり、濃度を求めなかった時代の大らかで人間味あふれる米国ワイン。1987年の5大シャトーは90年代後半に飲んだ記憶しかないが、パリ・テイスティング87年版をやったら、ボルドー勢は危ないだろうな。なにせアルコール度11・7%だから、ブラインドだと優秀なテイスターでも間違いかねない。 80年代のモンテ・ベッロは、見たら即買い。心に硬く誓い直す。 穴子の黒米寿司や天城軍鶏の出汁で炊いた冬瓜、あゆご飯などと共に。

Pasteur

素晴らしいワインですね。この頃のものを飲んでみたくなりました。ボルドー勢危ない。分かるような気がいたします。

LSV

オーパスもさぞかし素晴らしかったことでしょう。80年代は、今のアンドロイドのような完成度とは別物で、色々な欠点があるからこその旨さだと思います。

Pasteur