Carl Loewen Riesling Quant写真(ワイン) by iri2618 STOP WARS

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LLLLLL

REVIEWS

ワインCarl Loewen Riesling Quant(2020)
評価

2.5

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
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詳細
シチュエーションショップ
飲んだ日2022-03-07
飲んだ場所自宅
買った日
買った場所フィラデス
購入単位ボトル
価格帯2,000円 ~ 2,999円
価格
インポーターフィラディス

COMMENTS

iri2618 STOP WARS

2020 カール・ローウェン リースリング クアント モーゼル/ドイツ 月曜日のワイン。 晩ごはんの鍋に合わせて、爽やかで瑞々しいリースリングをいただきました。 ワイン名の「クアント(Quant)」はモーゼルの方言で、「良いもの」を意味する言葉だそうですが、カール・ローウェンのワインは、いつも期待を裏切ることがありません。 いや、むしろ期待の遥か上を行く、素晴らしいワインばかりで、このクアントも本当に良いワインだと思います。 外観は光沢の強いパイナップルイエロー。完熟した果実の柔らかさとコクを感じさせる、チリのシャルドネのような色合いです。 グラスからは、青リンゴや、グレープフルーツのような柑橘系、パイナップルのようなトロピカルな印象の果実香。 口に含むと、充実した完熟果実の瑞々しい甘酸っぱさが口の中を満たします。 口蓋から鼻に抜けていくフレーヴァーの中に、フレッシュなマスカット香もありますね。 イキイキした酸と僅かに感じる鉱物的なミネラルのバランスも申し分なく、味わいに弛みや緩さを生じさせません。 レモンの種の周りのような微かな青みや苦みがありますが、これは欠点ではなく、全体を上品に締める役回りとなっています。 香りも味わいも、潔いほどの「果実オシ」で、驚くような複雑さはありませんが、圧縮度が高く、果実の旨みを強くシンプルに表現していて、とても元気の出る味わいです。 余韻は長く、微かにペトロールっぽいミネラルのニュアンスが残るサッパリした後口。 美味しいですね! ごちそうさまでした。 ニュースを見る度に、胸を締めつけられような思いを抱く毎日が続いています。 そのような暗い気持ちを多少なりとも軽くするのに、このワインはなかなか良いものだとも思いました。 ウクライナでの一連の軍事行動、つまり戦争が始まってから、何故かシェーンベルクの『浄夜』が聴きたくて堪らなくなりました。 シェーンベルクといえば十二音技法や無調の作品を思い浮かべる方も多いと思いますが、この浄夜は、キャリアの初期に書かれた、後期ロマン派の系譜に連なるとてもロマンティックな美音&美メロの塊のような作品です。 それもそのはずで、この曲は、リヒャルト・デーメルの『女と世界』という詩集に収められた「浄められた夜」という、哀しくも美しい男女の愛とすれ違いを描いたロマンティックな作品に触発されて成立したものだからです。 月明かりのもと、寒々とした林の中を歩む男女を描写する詩の中で、「私は子を宿しています。しかし、その子はあなたの子ではありません」と女が告白し、男は…。 若さと甘さと苦さが渾然一体となった詩の世界そのもののような、耽美的な曲には痺れるような癒しの力が宿っています。 聴いていたのは、バレンボイムが指揮者デビューしたばかりの25歳の時のイギリス室内管弦楽団との録音(1967年)。 シェーンベルクがこの曲を書いたのも1899年、彼が25歳の時だそうで、濃厚さと爽やかさと、ちょっとした遊びのようなものと明晰さを感じる若きバレンボイムの指揮が、何ともこの曲に相応しいように思えてきました(笑) ちなみに、このワインのぶどうの樹齢も25年ほどだそうですが、パワーと洗練がちょうど折り合った全開状態に、音楽と共通したものを感じます。

iri2618 STOP WARS

L

今日は在宅勤務なので、何か音楽をかけながら仕事をする予定でした。「キエフの大門」で締めくくられる「展覧会の絵」を聴こうかなーと思っていましたが、こちらの曲も久しぶりに聴いてみたいと思います。…あくまで、仕事をしながらになりますけど^^;

bacchanale

L

bacchanaleさん コメントありがとうございます。今週は、私もアファナシェフと冨田勲の『展覧会の絵』を聴いています。『浄夜』については、本当はブーレーズのニューヨーク・フィル盤(1973年)が聴きたかったのですが、LPしか持っていないので、今聴くことができません(>_<)

iri2618 STOP WARS

L

浄夜と聞いて、聴きたくなる曲を思い出しました。弦楽だけの静けさ、好きです。チャイコ悲愴の終楽章とか良いだけに複雑な気持ちと、ショスタコの苦悩の歴史とか複雑すぎます。芸術やスポーツが政治で翻弄されるのは残念でもある反面、その反動も大きいかもですね。

goida.w

L

goida.wさん コメントありがとうございます。浄夜の弦楽器の叙情性はロシアの作曲家たちの美しいオーケストレーションにも通じるところがありそうですね。いただいたコメントを眺めながらふと思ったのですが、カラヤンの指揮は、この曲にめちゃくちゃハマりそうですね! 一度も聴いたことがありませんが、絶対にピッタリだなと確信しました(笑) 今度聴いてみます!

iri2618 STOP WARS

L

カラヤンの浄夜は聴いておいて損はないです。 というか、かなり凄い演奏ですよ(^^)

bacchanale

L

bacchanaleさん コメントありがとうございます。やっぱりそうなんですね(笑) カラヤンといえば、マーラーやチャイコフスキーの録音しか聴いたことがないんですが、弦への異様なこだわりの指揮者という印象で、浄夜にピッタリだと思いました。ますます聴きたくなりました。

iri2618 STOP WARS

L

カラヤンは録音に関して徹底した人のパイオニアみたいです。彼の録音で特別好きなものはないのですが、あの年代にしてはクリアな録音で見通し良い音はすごいと思います。僕はCDでのカザルスとかは生音がまるで再現されなくて魅力が全く分からず、録音の再現性はすごく気にしてしまいます。もちろん生演奏が最高だし、カザルスとかデュプレは生で聞きたかったです。ビルスマも録音でしか聴いてない事はとても残念で。ピアノのペライアはサントリーで聴いたときに、かなりリバーブ豊富で、録音のクリアさとはまた別物と思いました。 長文失礼しますm(._.)m

goida.w

L

ロシア関係ないですがシュトラウスのメタモルフォーゼンは第二次世界大戦終わり間近でドイツの敗戦が決定的な80歳を超えての作曲なのですが、うんちくなしにしみじみする弦楽曲です。

goida.w

L

goida.wさん コメントありがとうございます。Yo×T×beにカラヤン指揮のメタモルフォーゼンがあったので聴いてみました。弦楽二十三重奏曲とでも呼ぶべき凄い曲なのですね。カラヤンは、弦アンサンブルの調和に異様な執着のあった指揮者という認識なんですが、そのカラヤンにピッタリの曲という印象を持ちました。曲が作られた背景を改めて確認してみましたが、この曲、今こそ聴くべき、素晴らしい名曲ですね。教えていただき、ありがとうございました。

iri2618 STOP WARS

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