Forge Cellars Pinot Noir Classique写真(ワイン) by m.shingo

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LL

REVIEWS

ワインForge Cellars Pinot Noir Classique(2020)
評価

3.0

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
  • Original
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  • Original
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詳細
シチュエーション
飲んだ日2023-04-15
飲んだ場所
買った日
買った場所
購入単位
価格帯
価格
インポーター

COMMENTS

m.shingo

西海岸がこれ以上ない恵まれた気候という武器を持っているとすれば、この産地のワインは世界有数のハイレベルな消費地が近いという、これまた恵まれた武器で戦えていると感じる。 ニューヨーク州の代表的な品種リースリングはあまりにも種類が多すぎて選ぶのが難しいかもしれないが、この地では少数派のピノノワールのこのワインならば、ニューヨークのレストランにオンリストされる率も高いのではないだろうか。実際のところは知らないが価格の手頃さとこのクオリティならば十分に考えられる。 価格が手頃と述べたが、日本市場での価格競争力となると話は全く違うだろう。フランス産日本産以外の5000円クラスのワインは非常に売りづらいだろうから。 そんなことは誰よりもわかっているはずのエノテカがこのワインを扱っている事にはある種の情熱やワイン愛を感じる。そのパッションがなるべく多くのワインラヴァーに伝わると良いのだが。 かつてはエチケットにフィンガーレイクスと書かれていたその産地は今は誇らしげに"SENECA LAKE"と記されている。知名度よりも優先してより絞られたアペレーションを表記するのは作り手のメッセージの1つである。そしてもちろん、ワイン自体からも作り手の思いは伝わってきた。 なるべく無駄に手を加えずに少量を大切に。ワイン好きならば当たり前に好感の持てるアプローチを抜栓直後から感じることが出来る。ややスーボワを織り交ぜた赤い果実系の要素、しっかりとしたタンニンと酸から来るストラクチャーの強さ。 ライトボディだがカジュアルではない。 雨量の多さによるものか、日本のピノノワールに共通する要素も感じる控えめな性格。 複雑性に着目する人はこのワインは単独で味わうべきと感じ、その控えめな部分に着目する人はフードフレンドリーと感じるかもしれない。 個人的には、飲んで楽しかったか知的好奇心をくすぐられたか、という観点でとてもポジティブ。 追記:セネカレイクAVAは1988年に認定されたフィンガーレイクスAVAのサブリージョンだが、2003年にエリア調整がなされている。 通常アペレーションのエリア調整と言うとエリアが拡大して相対的にそのアペレーションの信用度が低くなるものだが、2003年のその調整はむしろエリアを狭めるものだったようだ。特有のミクロクリマに焦点を絞った攻めの調整で、このエリアのワインコミュニティの意識の高さを感じるエピソードだと思う。

m.shingo

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