良年にしか作られないというキュヴェで、初めて買った。驚くほど色調が薄いピノで、おそらく樽を使っていないのだろう。（調べたところ樽も使っているものの新樽比率はかなり低い。ステンレスと併用） 口当たりはかなりピュアだが薄いわけでなく、赤果実を思わせる甘みと酸味が調和して飲み応えを感じさせる。透明な滴、という形容がピタリとはまる曇りない味わいだ。 開けたてならこの飲み心地を出せるピノは千円台でもありそうだが、日曜に開けてなおダレない透明感を維持できるものはまずない。 小気味のいい酸が口のなかをさっぱりさせてくれるので、小間切れ牛肉の炒め物と相性がいい。

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