熟成で角が取れ、98ながら畑の魅力をみせる。 開けたてから良く香る。スーボアや枯葉、なめし皮などの熟成香に、煮詰めたフランボワーズやちょっと梅しばっぽい風味。すでにとてもまろやかだが、ヴォルネイらしい、ピーキーな酸の名残はある。20年を経て、調和が取れた領域に入っており、若い頃の取っつきにくさ、堅牢さは、もうない。 ジャック・プリウールも、レストランであまり見かけないし、飲んでいるヴィニカーも見ないような。ワイン会ピーポーからも敬遠されているのかね？90年代のもので裏切られたことはないし、ミュジニーなどは楽しみに寝かしているのだが。

Pasteur