『No.562 飲みやすさと適度なカジュアルさがいい感じ』 ヴィトフスカと言えば、ヴォドピーヴェッツ。ガチッとした作りに、鋭い哲学感。飲み方にも気を遣いそう。確かにめちゃ美味ではあるけど、ともすれば変に肩に力が入りそう...それが僕がヴォドピーヴェッツのヴィトフスカに抱くイメージ。 もちろん美味しくて大好きではあるけど、何気ない日にスポーンと開けるのはちょっと気がひける気がする。 そんなヴォドピーヴェッツよりいささかカジュアルな気持ちで飲めるのではないかと僕が思うのは、ヅィダリッヒ。今日はヅィダリッヒを飲もうかなと思ったり。 そんな今夜の夕飯のメニューは... ・牛肉と小松菜の山椒風味の炒め煮 ・ゴーヤとピーマンのツナマヨ炒め ・ご飯と味噌汁(小松菜と豆腐) そして今夜は先程書いた、イタリアのヅィダリッヒのヴィトフスカ2011年をお供に。僕は結構ヅィダリッヒも好きなわけで。ヴォドピーヴェッツよりちょっとだけカジュアルな感じを抱かせるところが好きだったりするのである。 まずはグラスに注ぐ。黄金色の綺麗な液体からふんわりと梨や桃、林檎の甘い果実香が香ってくる。ほんのり紅茶っぽさも感じたり。そして一口...あ、美味い！じんわりと美味しさが伝わってくるなぁ。 梨や林檎のような果実味、そして飲んでくうちにより味わいに複雑さを。バニラ、紅茶、オレンジピール。甘さの他に後味のほろ苦さがいいアクセント。 ミネラル感も実に豊か！しかも時間が経過してるせいか、酸味は殊の外柔らかで気持ち良い。これヤバいなぁ。 今日の牛肉の炒め煮とは抜群の相性。山椒の風味を効かせてるのだが、このワインといい感じに接せられるのが嬉しい。あとゴーヤとも合うなぁ。コリっとしたミネラル感もまたいい感じに寄り添ってくれているよう。 ヅィダリッヒの魅力って、エレガントな要素やアーティスティック感に、どことなくカジュアルな要素をプラスさせてるのがある種の魅力なのかなぁと勝手に思ったり。そこが僕は大好きなんだなぁと思うわけで。 もう少し世間的にヅィダリッヒの認知度が上がればなんて思ったりもしないでもないけど、やっぱ買いづらくなる状況も嫌なので、今ぐらいの認知度がちょうどいいのかな？ まだヅィダリッヒのストックはあるのでまたゆっくり楽しめればなと。ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ