Barbacarlo Ronchetto写真(ワイン) by ひつじ、

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LLLLLL

REVIEWS

ワインBarbacarlo Ronchetto(1993)
評価

4.0

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
    詳細
    シチュエーションショップ
    飲んだ日2022-11-06
    飲んだ場所
    買った日
    買った場所エーテルヴァイン
    購入単位ボトル
    価格帯3,000円 ~ 4,999円
    価格
    インポーターヴィナイオータ

    COMMENTS

    ひつじ、

    マラスキーノチェリーのようなアロマ、優しく溶け込んだミネラルや日溜まりの土…複雑ながら、その全てが綺麗に溶け込み、温かみのあるシンプルな美を表現している。 テーブルワインでこれ以上ない感動値★★★ まだ5年は追熟できそうだが、個人的には今まさに飲み頃な印象。 Croatina50% Uva Rara25% Ughetta15% Barbera10% アルコール:12% ■ワインショップより 使用している土着の黒葡萄はどれも晩成でエキスが強いため、若いうちは艶やかで、且つ発泡もしており近づき難い。 20年を超える熟成で、やっとその真価を発揮する。 ■生産者について ロンバルディーア州パヴィアの南にあるブローニという町の、古い家系であるマーガ家によって営まれるワイナリー。 現在はバルバカルロとモンテブォーノという畑から約20000本のワインを生産。畑はブローニの町の背後にある“マーガ谷”と呼ばれる丘陵地帯にあり(以前はこの谷一帯がマーガ家の所有だった)、周囲を緑に囲まれ外界と隔絶されており、彼らの行なうような“自然農法”を行なう上では理想的な環境となっている。無施肥による栽培、雑草も年3回刈るだけで畑には一切鋤き込まず時間をかけ自然に堆肥化させ、農薬もボルドー液のみを使用し、散布も従来の3分の1以下の回数しか行なわない。畑が急な傾斜にあるため、ボルドー液散布に特殊なトラクターを用いるだけで、除草・収穫など他の作業は全て手で行なう。 温度管理を行なわずに醗酵させたワインを大樽で熟成。樽の移しかえを何回も行うことで澱を取り除き、収穫翌年の春にボトリングを行い、瓶を横にした状態で2ヶ月ほど熟成させた後、瓶は立てられリリースを待つ。2酸化硫黄は樽を洗浄するときに使うのみで、醸造・ボトリング時には一切使用しない。 3つの畑、ワイナリー名でもあるバルバカルロは彼の最上のワイン、ロンケットは現在生産されていない。 パヴィア周辺は、この州のDOC銘柄の約70%をまかなうオルトレポ パヴェーゼの巨大な産地である。“ポー川を越えたパヴィアの地”という意味のこの銘柄は、この地方で元々造られていた様々なブドウやタイプの細かなワインを1つの銘柄にまとめ上げたものであるため、ありとあらゆる種類のワインが含まれている。そのほとんどのワインはマーケットを意識していない古き良きイタリアを感じさせてくれるものであったことから、生産量の多くは長年地元で消費されてきたが、近年その素朴さ以上に品質の高さで知られるようになり、国外への輸出も増加している。リーノ・マーガは、こうした土地で超個性的なバルバカルロというワインを彼の先祖と変わらないスタイルで造り続けている。 バルバカルロの名前がついた畑は約4haの土地だけであり、その全てをマーガ家が所有しているため、彼らにしかこの名前をワインにつけることはできない。 それでも歴史的な背景から以前はサブタイトルという形とはいえ“Oltrepo’Pavese Barbacarlo”という単独DOC銘柄があったほど重要視されていた。しかしその後この銘柄は、原産地呼称品質保護協会が「彼らの畑だけでなくその周辺の畑もバルバカルロの名前がつけられるようにDOC認定地区を拡大する」と言い出したために、リーノ・マーガの逆鱗に触れ消滅してしまった。 それでもそれから近年まで、彼のワインのラベルにはバルバカルロの名とオルトレポ パヴェーゼというDOC銘柄名の両方が表記されてきた。しかし彼自身最高の出来と考えていた2003年ヴィンテージのワインが、残糖分が多かったことを理由にDOC認定を受けられなかったことが彼を呆れ果てさせてしまった。2003年は彼の畑でも例年よりも極端に雨が少なく日照時間が大幅に長かった年であり、当然ブドウの糖度が上がり、ワインのエキス分、アルコール度数もそれだけ高くなった。出来る限り人為的な関与が少ない方法でワインを造ろうと考える彼は、ワインのアルコール度数がこれだけ上がったにもかかわらず、糖分が残ったのは酷暑であった同年の自然環境がそのままワインに反映されたからであり、それもVTGの特徴の一つだと考えているのだ。現在のワイン法はイタリア各地のワインの品質保護を目的に造られた格付け制度であるにもかかわらず、ヴィンテージの特徴やオルトレポ パヴェーゼ本来の個性を持っている自分のワインがDOC認定を受けられない、そう憤慨した同氏はバルバカルロの2004年VTG以降全てをIGTでリリースすることを決めた。

    ひつじ、

    ひつじ、
    ひつじ、

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