Madiran Millésime d'Exception写真(ワイン) by iri2618 STOP WARS

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REVIEWS

ワインMadiran Millésime d'Exception(2004)
評価

2.5

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
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詳細
シチュエーションショップ
飲んだ日2022-12-22
飲んだ場所自宅
買った日
買った場所池袋・信濃屋
購入単位ボトル
価格帯1,500円 ~ 1,999円
価格
インポーターローヤル オブ ジャパン

COMMENTS

iri2618 STOP WARS

2004 プロデュクトゥール・プレモン マディラン ミレジム・デクセプション シュッド・ウエスト/フランス 木曜日のワイン。 アップの順番が前後しましたが、木曜日の夜、晩ごはんを食べながら飲んだワインです。 秋のテニス合宿に差し入れとして持参したワインですが、ワインが飽和状態のため持ち帰ったもの。 2ヶ月ほど遅れて、ようやく出番です。 プロデュクトゥール・プレモンのワインは初めていただきます。 この作り手は1979年、ガスコーニュにある、プレザンス(Plaisance)、エニャン(Aignan)、サン・モン(Saint-Mont)という3つの村の生産者により設立された生産者組合。 社名のPLAIMONTはそれぞれの地名の一部(「Pl」aisance、「Ai」gnan、Saint 「Mont」)を組み合わせたものだそうです。 マンサン・ノワールやピナンクといった、絶滅の危機に瀕していた固有品種を復活・保存させたり、樹齢200年以上のプレ・フィロキセラのぶどう樹が植る区画(仏で唯一の「歴史的記念物」認定された畑)を保有・維持していたりと、なかなかサスティナブルな生産者ですね♪ ちなみに、このワインはタナとピナンク、カベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドだそうですが、ピナンクという品種も初めての体験ですワクワク。 さて、ワインの外観は透明感のある濃いガーネット。ワインの外周に淡いオレンジのトーンが入って、程よい熟成感が出ています。 香りは、熟成感のある甘い黒果実、黒い土、黒いスパイスの刺激。落ち着いた感じのレザーやスモーキーなニュアンス。 口に含みと、なめらかで柔らか。メイン品種のタナによるタニックさはほとんど感じられず、とてもまろやかです。 酸は穏やかで、果実味もうまく熟れた感じになっていて、全体的に上品な味わいの「丸い」印象のワイン。 強い個性はありませんが、シンプルにワインの美味しさだけを楽しむのには、良い選択だと思います。 晩ごはんを食べながら、なぜかアフリカの打楽器アサラトの話になり、どうしても聴きたくなったのが、アメリカン・ミニマム・ミュージックの大立者、スティーヴ・ライヒの「フォー・オルガンズ」という曲。 この曲にはアサラトは使われていませんが、曲の中で極めて重要な位置を占める楽器である、マラカスの音ととてもよく似ているのです。 この曲は、一定したビートを刻むマラカスのリズムに合わせて、4台のオルガンが同じフレーズの和音を被せていくのですが、最初はシンクロしていたそれぞれのフレーズが少しずつ引き伸ばされることでズレていき分厚く重なり、最初は垂直的だった和音の構造が水平的な繋がりと広がりを持って空間と時間を満たす、とても理性的かつエモーショナルな曲。 パルスのような揺蕩う音が、やがて奔流のように周りを埋め尽くす音楽体験に、ひたする身を委ねるべきべき15分33秒です。 繰り返されるフレーズには、美しい調性もあり、無調がデフォルトだった現代音楽に調性を回復させたのがミニマル・ミュージックであり、スティーヴ・ライヒだったのだなと、思わず胸が熱くなります。 ライヒ自身も演奏に参加した1970年録音もありますが、わが家には音源がなく、バング・オン・ア・キャンの『New York Counterpoint / Eight Lines / Four Organs』(1996年録音)を。 時に磨かれた素晴らしい音楽と、なめらかで厚みのある、よく熟成したマディランとは、素晴らしい「出会いもの」のような美しい調和を見せてくれました。 現代音楽が難解だとかつまらないという先入観をお持ちの方に、ぜひ試してみていただきたいペアリングです。

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