バースデーパーティーの週末につき、ちょっといいのというか、珍しい古酒開けました。今年の福袋に入っていたまさかの白古酒。面白いセレクションをとても歓迎します。 キャップシールを剥いてみると、ビッシリ黒カビ。ナイフを刺して抜こうとしたところ、少し差し込みが足りなかったようで最後の5ミリが割れて残ってしまいました。取れずに結局ボトル内に落ちてしまいました。まぁ大局に影響ありませんのでそのままいただきます。さて、 流石の経年により色が濃いですねー。アンバーにかかるくらいのイエロー。フレッシュな白ではあまり無いかなと。でも香りを嗅いでみると若いのです。白古酒で想像するような進んだ酸化香はなく、若木の樽みたいな香りとレモンとレモンピール。30年近い時を経ているとはなかなか感じられない。 香りの広がりという意味では、開けたてはさほど特筆すべきは無いですかね。イヤらしい香りは無いので好印象ですが、華やかさはないかな。芯がある若さでソーヴィニョンぽい緑すら感じます、というかそれに近くてびっくりですね。 味わいはしっかり辛口、まだ熟成余地が感じられる酸味と苦味。香りの延長でキレイな飲み口と経年によるとろみ。 ムルソーという村名で27年経過のワインにしては、想像していたよりかなり若々しい印象でした。まだ何年もいけますねーこれは。

倉田英