スペイン北部ラ・リオハ州リオハ、コンティノ レゼルヴァ2018。テンプラニーリョ86%、マスエロ(カリニャン)6%、グラシアーノ6%、ガルナッチャ2%。 色味は明るいガーネット、香りはブルーベリーのバランスにブラックチェリー、青葉のニュアンスの強いタバコ、リコリスのスパイス香、革香と樽香。 飲み口はやや重めの口当たり、ふくよかな果実味に爽やかな酸味、タンニンはきめ細やか。ラストはじわじわとした舌触りと旨みで余韻が長い。 スペインが誇る名醸地リオハのワインだが、リオハは3つのエリア、アラベサ/アルタ/バハがある。このワインが作られたアラベサで最も狭いが、特徴として冷涼さを生かした酸の効いた繊細なワインが多い。 このワインもそんなアラベサの特徴を受けており、厚みはあるがしっかりとした酸味と優しいタンニンで、やや重い赤ワインながらするすると喉を通る。季節的に暑い時期だと重い赤ワインは自然と避けがちになるが、さすがスペイン、不思議と暑くてもグラスが進む、美味い赤ワイン。

TKR