シラー（ズ）知らずに森の中…その31 NV ジェイコブス・クリーク　ダブル・バレル シラーズ 4thヴィンテージ　（バロッサ・ヴァレー）サウス・オーストラリア/オーストラリア 木曜日のワイン。 花粉症で嗅覚の麻痺が続いていますが、少しずつ、少しずつではありますが、感覚が戻りつつあります。 仄かに感じる程度ながら、最初に復活したのは、コーヒーの香ばしいロースト香です。 前日の夕食にいただいた、合鴨スモークの匂いも、微かに認識することができました。 燻製系や焙煎系の焦げた刺激…よほど強いのでしょうか？ この日の晩ごはんは、娘氏のつくってくれた自家製カルグクス（韓国風温麺）もどきでした。 たっぷり煎り胡麻を振りかけたり、胡麻油を足したり、キムチを加えたりして、身体が温まり、嗅覚が弱々しく反応し始めたところで、本日のリハビリ・ワインの投入です。 ジェイコブス・クリークのダブル・バレル シラーズ！ 樽×樽の強いロースト香が、鼻の通りというか、嗅覚の流れを良くしてくれるのでは？という期待を込めての起用です。 外観は、黒に近い、艶のある濃いガーネット。 収穫年の表示がなく、エチケットには「4TH VINTAGE」とありますので、おそらく2016年収穫のワインですが、見た目の熟成感はほとんどありません。 香りは、最初に樽の存在を強く感じさせるロースト香！ 期待通りです♪(笑) 続いて、熟したラズベリーの果実香とブラックチョコレートのコンボ。 お、イケるぞ⁉︎ 期待に胸が高鳴りますが、本日はここまでしか香りが取れず、頭打ちな状態に…。 うんうん、焦りは禁物ですよね？ ゼロからここまで回復したのだから、今日はこれで良しとしましょう。 嗅ぎ取れないその先に、プルーンとかリコリスとか、鉄系のミネラル香があるような気がするのですが、私の今の鼻では感知できません(泣) それでも、果実香が少し戻ってきてくれたのは、嬉しいサプライズでした。 ところで、口に含んでみると、意外にまろやかで滑らかな口あたり、洗練された味わいです。 濃厚でガツンとくるパワフルなシラーズを想像していましたが、実際には、少しほろ苦さと微かなスモーキーさを感じる、上品なラズベリー＆チョコという印象ですね。 いつか、機会があれば再検証してみたいと思いますが、現行ヴィンテージは4〜5年進んでいますので、この「4TH VINTAGE」とは、おそらく2度と出会うことはないでしょう…。 実はこちらのワイン、ソムリエ協会の災害支援セットの中の1本。 10本で1万1000円のセットの4本目になります。 これまでに開けた3本で、既に十分モトは取れていますので、ここからは、いわばオマケのようなもの…。 それにしてもお得なセットでした。そして、こちらの花粉症被災状況まで、しっかり支援していただきました(笑) ありがたや、ありがたや‼︎

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