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3.5
イタリア北西部のピエモンテ州DOCGバローロ、コルダーナ バローロ リゼルヴァ2013。ネッビオーロ100%。 色味はやや濃い目の赤みがかったルビーでやや退色の始まったオレンジを含む。香りはブラックベリーにブラックチェリーのニュアンス、乾燥したニュアンスを含むドライな花または土、しっかりとしたナツメグのスパイス香、革香やタバコにロースト感のあるカカオ寄りの樽香。 飲み口は意外に中庸な重さの口当たり、優しい果実味に厚みあるがきめ細やかなタンニン、口中にしっかりと入れれば入れるほど応力を増す爽やかな酸味が、じんわりとした余韻に繋がる。 安いバローロは当たり外れの大きい、というか外れが多い印象だが、その中において良心的な作り手の代表格といえるテッレ・デル・バローロによるバローロ。こちらもコスパに秀でた美味いバローロ。 バローロだ王様だ、さぞかし威厳のある男性的な重厚なワインかな、と予想して抜栓。確かに骨格の整ったワインだが、同時にやや良い意味での軽さ/薄さと綺麗な酸味があり、ふとバルバレスコのような女性的な面も持ち合わせている。 王様は王様だが、粗野な感じではなくエレガントなタイトさを備えた、ちょっと女性的な表情を持つバローロ。 最初はボルドーグラスで始めたが、エレガントさでブルゴーニュグラスにスイッチ。でも飲みやすくなった半面フラットな表情になったので、またボルドーグラスに戻り、王の帰還(ロード・オブ・ザ・リングだな)。 DOCGバローロは従来11の村が定義されていたが、2014年から表記が始まった畑(クリュ)の概念のMGAが導入され、2022年現在では181が認定されている。 このワインは元来バローロの中でもセッラルンガ・ダルバ村に位置していたが、MGAの中でクリュ認定もされており、カスティリオーネ・ファレットというクリュのワイン。 村のセッラルンガ・ダルバは男性的、だがクリュのカスティリオーネ・ファレットは女性的な表情らしく、今回はエレガントさでやや女性的な印象が勝る。
TKR
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イタリア北西部のピエモンテ州DOCGバローロ、コルダーナ バローロ リゼルヴァ2013。ネッビオーロ100%。 色味はやや濃い目の赤みがかったルビーでやや退色の始まったオレンジを含む。香りはブラックベリーにブラックチェリーのニュアンス、乾燥したニュアンスを含むドライな花または土、しっかりとしたナツメグのスパイス香、革香やタバコにロースト感のあるカカオ寄りの樽香。 飲み口は意外に中庸な重さの口当たり、優しい果実味に厚みあるがきめ細やかなタンニン、口中にしっかりと入れれば入れるほど応力を増す爽やかな酸味が、じんわりとした余韻に繋がる。 安いバローロは当たり外れの大きい、というか外れが多い印象だが、その中において良心的な作り手の代表格といえるテッレ・デル・バローロによるバローロ。こちらもコスパに秀でた美味いバローロ。 バローロだ王様だ、さぞかし威厳のある男性的な重厚なワインかな、と予想して抜栓。確かに骨格の整ったワインだが、同時にやや良い意味での軽さ/薄さと綺麗な酸味があり、ふとバルバレスコのような女性的な面も持ち合わせている。 王様は王様だが、粗野な感じではなくエレガントなタイトさを備えた、ちょっと女性的な表情を持つバローロ。 最初はボルドーグラスで始めたが、エレガントさでブルゴーニュグラスにスイッチ。でも飲みやすくなった半面フラットな表情になったので、またボルドーグラスに戻り、王の帰還(ロード・オブ・ザ・リングだな)。 DOCGバローロは従来11の村が定義されていたが、2014年から表記が始まった畑(クリュ)の概念のMGAが導入され、2022年現在では181が認定されている。 このワインは元来バローロの中でもセッラルンガ・ダルバ村に位置していたが、MGAの中でクリュ認定もされており、カスティリオーネ・ファレットというクリュのワイン。 村のセッラルンガ・ダルバは男性的、だがクリュのカスティリオーネ・ファレットは女性的な表情らしく、今回はエレガントさでやや女性的な印象が勝る。
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