『No.235 秋の味覚を甲州と』 秋の味覚といえば、やはり秋刀魚ではないでしょうか。松茸というご機嫌なご意見もおありでしょうが、まぁ現実的に考えると秋刀魚というところで落ち着いてくると思います。しかし、その秋刀魚もここ最近は高騰気味とのことで、世知辛い世の中でございます。 今日は連休の初日ということで、例のごとく家族で出かけ、食材を買い込んだ際に、秋刀魚がわりかし安く売ってまして、しかも骨抜きの切り身ってこともあって食べやすくていいじゃない…ってことで、今夜の夕飯は… ・秋刀魚の塩焼き ・きのこソテー ・コブサラダ ・ご飯と豚汁 となっております。そして今夜はシャトーメルシャンさんところの穂坂甲州・セレクテッド・ヴィンヤードの2012年を開けようと思います。カボスを効かせた秋刀魚の塩焼きに合うんじゃないかなぁ…と思いつつ。 まずは香りの方なんかを…ほぉ、ふんわりと柑橘系の果実香が鼻腔をくすぐりますね。ほのかに蜜っぽい感じも。そして一口…あぁ、澄んでるなぁ。まず感じるのはピュアな澄み具合。柑橘やリンゴ的な果実味と、ほのかな酸味と苦味。 決して強く主張するわけじゃなく、どこかしらドライ。でも主張せずとも質の高さというか育ちの良さが滲み出てくる感じですね。カボスを効かせた秋刀魚との味わいは抜群です。そしてきのこソテーやサラダとも相性がよろしいのではないでしょうか？ あぁ、甲州って美味しいな…って再確認させてくれる一本でした。

カリヤカ・ズノリ