クイーンを聴きながら。コート・ド・ボルドーのCH.モンペラ・ルージュ2017 　 メジャー過ぎて敬遠していた所謂『神の雫』銘柄の代表的バリューボルドー。漫画ではソムリエの藤枝さんが「ま、グイッとやりな」→音楽が聴こえてきた‥クイーンや！→俺はオーパスワンよりこっちの方が全然美味く思えたぜ。by神咲雫、というくだりが印象的でしたが、本当にクイーンは聴こえるのでしょうか。 近くの酒屋さんで買えた17年を抜栓しました。 　 エッジに透明感のあるダークルビー。中心が透けないほど濃い色。 カシス、プルーンの香り。口に含むとフルーツケーキ、カカオの風味。初日はカベルネ・フラン的な木屑っぽい硬さがありましたが、2日目以降はスムースで飲みやすくなりました。ミディアム寄りのフルボディ。しっとりして余韻長め。非常においしい。 　 評判に偽りなしというか、2000円で買える赤ワインの中では最高品質のひとつだと思いました。画像では見えないエチケットの黒いデスパーニュの箔押しも素敵。 　 2017年のセパージュは メルロ70 カベルネフラン20 カベルネソーヴィニヨン10 　 肝心の（？）クイーンはどうかというと、全く聴こえず‥。というか、あのケレン味みたいなものはむしろワシントンのカベルネやシラーを飲んだ時に感じられるのでは。私ならこのモンペラに近いバンドはと聞かれたら（誰も訊かないと思いますが）ザ・フレイかな‥、と答えると思います。

knami