コルクの香りが何か懐かしい。僅かに紫と褐色がかったガーネット、ルビー色の液体は夕陽に映えている。テーブルの上では、まるでグラスの底に火が灯っているみたいだ。とてもスモーキーな香り。少し刺激のある香りは、強かさがある。樽漬けの苦いレーズンの味。後味は豆やハーブやフラワーの感じ。粒々が口中に残るようで、噛んでしまう。はて？ シラーグラスが良いそうだが、グラスの用意が無く、カベルネ用で飲んでいる。 とても主張が強く、独特のバランスで、長い余韻がある。ワイルド(花)でダンディ(男)な印象。飲んでいるうちに、スモークの中に旨味が見つけられる。絶妙な渋みと苦味が、更なる余韻を引き出す。本当に長い。点数は★4.5にしたが、それ以上を付けたい。 p.s. 真空キャップをして室温で保管。2日後、ピノノワール用グラスで飲んでみた。外は冬の曇り空だが、グラスの中は紅褐色に燃えている。甘みが強くなっていて、飲み易い。粒々の食感はザラザラになった。再びカベルネグラスで飲んでみると、やはり苦味を感じる。但し、余韻が長い。なんと粒々に感じる。ワインだけで楽しめる美味しい1本だった。

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