職場で試飲 日本のメルロー的、少し乾いた土の香り プラム バニラ 重くないけどしっかりしたワイン ↓ 濃いボルドー色から淡い赤に続くグラデーション。明るいエッジから、パワフルながらも若々しく繊細なワインであることが分かります。グラスの壁を伝うほど粘性が高く、凝縮感のある味わいが期待できます。 心地よい樽香、ジャムや赤い花など華やかな第一印象です。抜栓直後から広がる黒いベリー系の芳香は、都農の豊富な日照の恩恵です。微かに香るバニラやドライフルーツのような、ほどよく枯れた香りに良質な樽熟成を感じます。 バニラのような樽の香りと豊かな果実味が口内で広がり、とてもボリューミーな印象です。柔らかくも輪郭のはっきりとした酸味が全体に清涼感を持たせています。骨格のあるタンニンとコンポートのような凝縮感のある果実味に、2020年ヴィンテージの品質の高さを感じます。ドライフルーツや樹皮のような複雑味もありますが、若いメルローのようにグリーンな香りもあり、3~5年は熟成が楽しめそうです。 15～18℃と、少し高めの温度で豊かな果実味をお楽しみください。赤身の肉料理全般とのペアリングが楽しめます。牛ほほ肉の赤ワイン煮込みやビーフシチュー、ベリー系ソースと赤身肉のソテーなど、強めの味付けにも合わせやすいです。また、甘めのタレで頂くジンギスカンや、鹿肉などのジビエにも引けを取りません。お家で気軽に作れるローストビーフやすき焼きのお供にいかがでしょうか。 ［2020ヴィンテージレポート］ 2020年は萌芽期から開花期まで寒暖の差のある春が続き、充実した開花を迎えました。 平年並みの育成ステージを推移し、梅雨に入ると前半は雨が少なく、後半は連日の雨や豪雨に悩まされました。 長い梅雨が明けたのは、例年より２週間くらい遅い７月の終わりでした。 梅雨明け後は連日の猛暑となりましたが、豊富な日照のお陰で風味豊かで成熟したぶどうで仕込むことができました。 ［2020メイキングレポート］ 選別しながら収穫を行い、良質な果実のみを仕込みました。 その後、数種類の酵母を組み合わせ、10日程度の醸し発酵を試みました。 その間、果実、果皮に含まれる色や渋味、旨味を引き出すために、櫂入れや液循環を行い、バスケットプレスにて搾汁。その後8カ月程度フレンチオークで樽熟成させました。

ぺんぺん