ヴォーヌ・ロマネ村で4代続く栽培農家カシュー家。ドメーヌの創設者であるルネ・カシュー氏は自らもワイン造りを行っていたが、生産のほぼ全量をネゴシアンへバルク販売していた為、ドメーヌとしての名はほとんど知られていない存在であった。 2004年にコント・ジョルジュ・ド゙・ヴォギュエなどで長年経験を積んできた息子ジェラール・カシュー氏が満を持して実家へ戻り元詰めを開始し、現在年々成長が著しい上り調子の新参ドメーヌ。 3ha所有する畑は同じ家系であるドメーヌ・ジャック・カシュー(ルネとジャックは兄弟同士)と隣接している区画が多く特級畑こそないが、いずれも良い立地条件。 そして全ての畑が醸造所から3キロ圏内で細かく目が届く範囲内というのも大きな強みとジェラール氏は語る。 その先祖伝来のユニークなテロワールを守るために畑ではリュット・レゾネを慣行。 100%除梗の後、6日間程の低温浸漬を行い天然酵母のみで発酵させ18ヶ月の樽熟成、ノンフィルターにて瓶詰め。 スタイルはクラシカルでピュアな果実味を残したバランス感の優れた正統派。 2012年は凝縮したカシス等の黒い果実味が力強く、ヴォーヌ・ロマネらしい重厚で洗練された出来映えだが収穫量は2011年と比べると20-30%減。 明るいルビー色。 ベリーの香り。 タンニンは程々。 フレッシュ。

WINE NINJA