ワイン | Ch. La Clotte St. Jacques(1998) | ||||||||||||||||||||
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ところで、レストランでワインを伴う食事のホスト役の話が出たので、少し語りたい。 私は、ワインを伴う食事の場においては、デートも含め、ホスト役はその夜及び時空を如何に楽しく過ごせるかの調停者の役割を担っていると常々思っている。 連れの女性やグループと一緒になって、もてなす側の不備をつつくべきではない。あくまでも双方 の中間に位置し、その夜を楽しく過ごせられるように心がける。 テーブルを囲んでいる、愛する人々と一緒になってお店やスタッフの悪口を言いながらワインと食事を楽しむなんててんで馬鹿げている。もし、意見があるのなら、席を外した上で(さりげなく)お店側に申し出れば良い(あくまでも穏やかに)。喧嘩腰にな る必要はないし、せっかくの楽しい食事が後味悪くなる。誰にも佳いことはない。 会計を済ませ、一番最後に店を出る時にも笑顔を伴う「ごちそうさまでした」と「お世話さまでし た」の言葉は忘れない。それが出来てこそのホスト役だと思っている。 馴染みのBARのカウンタ一で遭った初対面の中年男性の方の話だが、私と全く同じ考え方だった。 ホスト役を務めた際のワイン&飲食の場の後味が悪くなりかけたのだが、彼が何とか丸く治めた。 後年、彼は、結婚を前提にお付き合いしている女性をそのレストランに伴って食事をした。 かつて利用したことについては何も言わなかったそうだが、レストラン側は彼のことをしっかりと 覚えていてくれた。 「あの時はありがとうございます」と言って、注文したボトル・ワインの前に、シャンパンを初めにサービスしてくれたそうだ。 それ以来、そのお相手(今の奥様)とそのお店に通い、子供達を含め た長い付き合いになっているという。 我々ワイン・ラヴァ一はワインばかりに熟成を求めたりするのだけど、その恩恵に与る側の精神性も見合ったものでないといけないなぁ、といつも思っています。
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複数のワイン専門店のメンバー(ポイントカード利用者)であるが、今年のお正月はどの店舗の福袋も購入しなかった。 その代わりにと言っちゃ何だが、9日の帰途、代わり映えしないワインのライン・アップのスーパーで目にしたのが、シンプルな白箱に入ったボルドー2本の福袋。中身は予め明らかにしていて、2006年のものと1998年のもの。 共に聞いたことのない蔵元だし、スーパーのこういった企画ものは(ワインに関して言えば)眉唾ものと思っていたが、ヴィンテージに惹かれ、ダメ元で購入してみたら、翌10日に飲んだ2006年の方、シャトー・ル・タイヤネがアタリ。 当初は全く期待してないのに、こうなると人間というものは業が深い。 共に千円台で購入出来るボルドーだろうな、と頭で理解していながらも、残る1998年ヴィンテージに期待が膨らんだ(90年代のワインを飲むなんて本当に久々)。 今夜、予定よりもかなり早くに帰宅出来たので、サッカーのアジア杯の後半観戦がてら、期待が膨らむその残る1本を抜栓。 キャップシールを剥がしてびっくり。 目に見えたコルクは、斑(まだら)模様(写真2枚目)。 キャップシールを剥がしたら、コルクのまっさらな色合いを思い浮かべるワイン・ラヴァーは私だけではないだろう。 どう見てもカビている。 更に、コルクを抜くと、瓶の中身、ワインに面していた方は相当に濃い紅色のみならず、縁が既に崩壊し、指でボロボロとコルクが剥がれ落ちる始末(写真3枚目)。 解き放たれた瓶の先に鼻を近づけると、一言で言えば「臭い」。 グラスに注いで、口に含む時に、鼻はグラスの中に入ってしまう形になるが、その時も「臭い」と思った。 所謂「カビ臭い」というヤツ。 もっとわかり易く言うと、生肉を買って来たけれども、うっかり冷凍保存することなく、冷蔵庫に少しずつ長めに保存してしまい、「大丈夫だろうか?」なんて鼻を近づけてみた時の臭い。はたして食べて良いものか迷う段階の臭い。 その臭いを嗅ぎながらのボトル1本飲みは辛いものがある。 香りも、どんな品種が構成しているかも判断出来ないレベル。 念の為に、デキャンティングして、くうきに触れさせ、少し時間を置いてみたが、変化は無し。 典型的なブショネだった。 己れの管理不足で酸化が進んだワインを口にしたのは何度もあるが、ここまでのブショネは初めてだなぁ。 私は、自分がホストを務めてのレストランでの食事の際に、テイスティングにおいて、クレームをつけたことは一度もない(徒らに、ソムリエのプライドを傷つけることは素人たる私には出来ない)。 でも、これは、注文をつけるべきレベルのブショネだ。 担当のソムリエも、キャップシールを剥がした時点と瓶側のコルク面の状態で察してくれるだろう。 2本セットの1本目が思わぬヒットだけに期待が大きかったか。 このボルドーの本来の香りと味わいが体感出来なかったのが残念。 ブショネの極みを見た感。 グラスに口をつけて、グラスの中に鼻を入れる度に、まるで梅干しを口に含んだような表情をしながら、何とか、五分の三程を飲んだ。 残りは少し間を置いて、改めて口にして何も変化がなければ(たぶんそうだと思うけれども)、料理に使おうと思っている。 お口直しに、選んだCDは、アンリ・サルヴァドール(vo)のこのヒット・アルバム。 2001年にリリースされた時、彼は確か83歳。 私は、いち早く、銀座の『山野楽器』でこの輸入盤を見つけ、ジャケットに一目惚れして購入し、その後にサルヴァドールの加古の作品も追体験していくようになったのだが、彼の場合は、シャンソンとかジャズだとかのジャンル別け等どうでも良くなってしまう。 とにかく、粋だ。 イカシている。 長く愛聴盤だが、これからもずっときくあだろうなぁ。 私の愛用のハットを添えてみました。ブリムが小さめのこれは、秋冬だけでなく、春にもけっこうかぶる。内側の色合いもまた素敵。 女性達にも評判が良く、一緒にワインを飲む際には、脱いで傍らに置いてあるこのハットをちょっとかぶってもらったりしている。
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