Penfolds Rawson's Retreat Bin 35 Shiraz Cabernet Sauvignon Ruby Cabernet写真(ワイン) by ume hat

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REVIEWS

ワインPenfolds Rawson's Retreat Bin 35 Shiraz Cabernet Sauvignon Ruby Cabernet(1997)
評価

3.0

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
    詳細
    シチュエーション
    飲んだ日2000-06-25
    飲んだ場所
    買った日
    買った場所
    購入単位
    価格帯
    価格
    インポーター

    COMMENTS

    ume hat

    お馴染みの、豪州のペンフォールズのワイン。 ラベル保存シートの裏側に「2000.6.25」と日付が記されてあるだけなので、どういう状況で味わったのか不明。 ラベルに品種名が記されてあるのだが、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズの次の「ルビー・カベルネ」が気になり、2014年に入手した優れ本『ワイン用葡萄ガイド』(ジャンシス・ロビンソン著)を引いてみた。 RUBY CABERNET ルビー・カベルネ 「かつて人気のあったカリフォルニアの交配種で1949年にカリフォルニア大学のH.P.オルモ博士によってデイヴィス校で開発された。カベルネ・ソーヴィニヨンの特質とカリニャンの生産性と暑さに対する耐久力を結合するのが目的で、これらを交配した。 ルビー・カベルネは1960年代がその人気の絶頂であった。 (以下、省略)」 私も、カリフォルニア・ワインで何度か名を目にした以外は馴染みが淡い。 こう結ばれている。 「この品種は南アフリカでも何人かの栽培家によって栽培されており、同じ環境下でカベルネ・ソーヴィニヨンの収量の5倍も産することがある。オーストラリアでも非常に限られた地域で栽培されている」 その限られた地域というのが、ペンフォールズがある南オーストラリア州のバロッサ・ヴァレーの辺りということだろうか。 何だか気になり出してきたので、機会あらばルビー・カベルネだけのものを味わってみよう。 オーストラリア産ワインが出てきたところで、ちょうど良い機会なので、面白い一冊を紹介したい。 オーストラリアのワインについての第一人者(鑑識者)ジェームス・ハリデーによる著書。 オリジナルの英語版は1992年に発行され、1995年に日本語版が発行された。 私は90年代にワイン・マーケット『PARTY』(恵比寿ガーデンプレイス)で入手したのだが、その頃はウルフブラス等の豪州産を愛飲していたので、この本はありがたかった。 豪州産ワインを主体にした観点でワインというものを語っているのが興味深い。 例えば、第3章「ぶどうの栽培」では「フランス人の論法」として「terroir(テロワール)」をひとつの「見方」として語っている。 「ワイン・ぶどうの産地の気候」と題された表では、豪州の各地の比較データ(雨量や乾燥度や湿度等)が一目で見分けられる。 葡萄品種のカタカタ表記も、我々が使い慣れたものではなく、英語読み(オーストラリア訛り?)。 「Chardonnay」は、シャドネー。 「Riesling」は、リーズリング。 「Cabernetは」は、カバネー。 「Pinot Noir」は、ピノ・ノアー。 「Merlot」は、マーロー。 「Grenache」は、グレナーシュ。 日本人同士でワインを飲んでいる時に、「カバネー」や「マーロー」と呼ぶ人がいたら、会話しづらいかもなぁ…。 この本、今は入手が難しいようだけど、ワイン絡みの箴言や名文の引用等も挟まれて、資料的価値だけではなく、読み物としても面白い一冊です。

    ume hat

    L

    面白いですね! 訳した人がワインを知らなかったのでしょうね。 昔の映画も小説も、文語な翻訳が逆に面白かったりします。

    hamadance

    L

    hamadanceさん、古い映画の初公開時の宣伝コピーや 昔の海外小説の翻訳の文体や言い回し、確かに惹かれるものがありますね。 サン=テグジュペリの『星の王子さま』は内藤濯の旧訳の言葉の用い方が馴染んでいるし、同じく『人間の土地』は堀口大學の名訳がしっくりします。 でも、ワインに関しては、メルローが「マーロー」になってしまうと、何だかハードボイルド調になってしまいそうで…。

    ume hat

    ume hat
    ume hat

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