イタリア南端のプーリア州、サン・マルツァーノ コレッツィオーネ チンクアンタ(+1)・ブラックエディション。ネグロアマーロ50%、プリミティーヴォ50%、DIAM10コルク。 色味はガーネット、香りはブラックベリーのバランスに濃縮感あるプルーンのニュアンス、リコリスのスパイス香、木のニュアンスが強い樽香が、広範囲に広がる。 飲み口は厚みある口当たり、熟した感を伴うふくよかな果実味に、バランスよい爽やかな酸味ときめ細やかなタンニン。 無印チンクアンタは万人受けする果実主体のワインだが、ワイナリー設立1962からの50周年を記念して作られ始めたワインで、醸造開始の2012年をゼロとして+1、+2…+6まで来ている。一方でこちらはブラック・エディション、どうやら中身的にはワイナリーで樽熟成されていた+1のワインをブラック・ラベルとして販売した模様。 無印チンクアンタが果実爆弾の味わいであったが、ブラック・エディションは無印に比べて5年長く熟成されていることから、果実味の爆弾度合いが少し下がり、代わりに赤ワインらしい渋味/酸味が出ている。とはいえ無印に比較しての話なので、絶対的には果実味爆弾であることには変わりなし。

TKR