2014 ルイ・ロデレール　ブリュット・ヴィンテージ　シャンパーニュ/フランス 木曜日のワイン。 道草ワイン・その1 例によって寄り道。1杯目は、ヴィンテージ・シャンパーニュです。 ロデレールのヴィンテージをいただくのは、実は初めてです。 エチケットには最小限の記載しかなく、バックラベルに記された情報もごく僅かですね。 ルイ・ロデレールのシャンパーニュであることと、ヴィンテージが2014年、そして「ラ・モンターニュ」という名の地所（ESTATE）産のワインであることだけです。 下部に記載されたLで始まるロットナンバーからは、デゴルジュマンが2021年5月であることが推察されますが、どうでしょうか？ 公式HPで確認すると、ヴェルジー産のピノ・ノワール71%と、シュイィ産のシャルドネ29%のブレンド、ドサージュが8g/lの「ブリュット」であることがわかりました。 ヴェルジー、シュイィ共にグラン・クリュの村ですから、このワインも当然、グラン・クリュ・シャンパーニュということになりますが、敢えて名乗らないのは、ルイ・ロデレールというメゾンの名の方が、より確かな品質保証たり得るという、自信の表れなのでしょう。 外観は、淡い黄金色でとてもクリアでブリリアント。 泡立ちはとても細かく、強い勢いがあります。 香りは、黄色いです(笑) レモンや花梨、黄桃に洋梨など、多様な黄果実が香ります。 次いで、青リンゴやライムなどのグリーンなフレーバー。 さらに遅れて、白い花やチョークなど、白のニュアンス。 微かにレッドカラントやクランベリーなどの、酸っぱい赤果実香も差し込まれます。 ピノ・ノワールの比率が高いはずなのですが、黒い要素はほとんど感じません。 口に含むと、心地良い泡の刺激、若々しく力強い酸、柑橘を中心とした果実の洗練された旨み、シャープな印象のミネラル等々、さまざまな味覚的なインプットがありますが、全体にまだまとまりがないというか、ちょっと若いのかな？という印象を受けます。 ワインを飲み込んだ後、鼻に抜けていく含み香の中に上品なヴァニラや甘いスパイスもありますね♪ いま飲んでも十分美味しいのですが、それ以上に豊かな将来性や大器の片鱗を感じる、「ポテンシャルのワイン」だと思います。 これ、10年ぐらい放ったらかしにしておくと、とんでもないワインに仕上がっていそう…。

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