ワイン | Moulin de Gassac Classic Rouge(2011) | ||||||||||||||||||||
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サンソー(CinsaultまたはCinsaut)は、仏のラングドック・ルシヨン発祥。仏で4番目に多く栽培されており、高温と乾燥に強く、逆に湿度の高い地方では病気が出やすい為、南仏地方で栽培。カリニャン(Carignan)は、スペイン北東部アラゴン州サラゴサ県カリニェナ村原産。原産地における名称は村名そのままのカリニェナ(Cariñena)であるが、現在はフランス名であるカリニャンのほうがポピュラー。12世紀頃に仏や伊などに持ち込まれ、現在は南北アメリカ、アフリカ大陸の地中海沿岸と南アフリカ、オーストラリアなど、世界の広い地域で栽培されている。 ぶどうのなかでは最も収穫期が遅いいわゆる「晩生(おくて)種」のため、冬の到来が遅い暖かい地方に適している。酸味や渋みが強い、いわゆる刺激性の強い風味で、シラー種など、酸味の少ない品種にブレンドされることが多い。ラングドック=ルシヨン地方では、グルナッシュに次いで多く栽培。
Yasushi Mori
ドメーヌはモンペリエの町から内陸に20kmの所にあり、標高500メートルのガサック渓谷の影響で寒暖の差が激しく、それが葡萄の酸と糖分のバランスをとり、各品種に独自の特徴を持たせている。
Yasushi Mori
1970年に現当主のエメ ギベール氏がエイニナン近郊の農場を購入。そこを訪れたボルドー大学の地質学教授アンリ アジャベール氏(サンテミリオン研究で高名)に「ここの恵まれたテロワールは独特のものを持っていて、素晴らしいワインが出来る」と評され、始めた。
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森林をできる限り残して開いた自社畑で、独自の自然農法で現在では500を超える種類のぶどうを栽培。7000以上の小さな区画に殆どがクローンではない、オリジナルの古木が植えられていて、ラングドックの太陽の恵みや地中海から来る沃土などが葡萄に様々な要素を与えている。土壌は粘土石灰質を主として、砂質、赤土、塵質、珪素など、植えられている品種によって様々。醗酵、熟成共にステンレスタンク。
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「ムーラン・ド・ガサック クラシック ルージュ2011」 南仏ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー:ラングドック・ルシヨン地域圏エロー県 セパージュは、シラー、グルナッシュ、サンソー、カリニャンらいしが、比率は不明。 造り手:マス・ドーマ・ガサック社 ラングドックで唯一とも言われるプルミエクリュ・クラスのワイナリー。 当主のエメ・ギエール氏は、2000年に起きた米国モンダヴィ社のエロー県モンペリエ市近郊アニアーヌ村進出計画の反対運動の中心として有名。(結果、モンダヴィは、仏進出を断念。ギエール氏は、経営していた皮革製品製造会社が韓国製品の輸入解禁の影響で経営破綻した経験から、モンダヴィのグローバル戦略のアニアーヌ村進出計画に徹底的に反対した) シャトー マルゴーの再建に尽力したボルド―大学のエミール ペイノー教授に指導を仰いで1978年に「マス ド ドーマス ガサック」を創立。低価格低品質ワインの大量生産のイメージが強かったラングドック地方において,高品質ワイン生産に成功し、英、仏のワインジャーナリストがシャトー ラフィットやシャトー ラトゥールと比較対照したことで有名になった。色は、かなり暗くて、エッジはほんのり紫がかったルビー色。ヨード、プルーン、ブルーベリー、後ははほんの微かにミントの香り。味わいはとてもフルーティーで、適度に熟したベリー系の果実味が主体で、口当たりはやや軽く、渋みも少ない。 ワインカーブ・マルコ 900円位。
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