メドック格付け61巡り20番目、第3級、マルゴーのシャトー・フェリエール、2008vt.です。巡りはゴールまでおよそ3分の1を進みました。ゴールはあとどれくらい先になることでしょう？ メドック格付けシャトーの中では、最も作付面積が小さいといわれているシャトーです。18世紀にガブリエル・フェリエ―ルによって創設、以降もフェリエール家が所有していき、1855年に第3級に格付け。 以降は凡庸な歴史を重ね、一時はラスコンブに長期に貸し出されていることもありました。現在のオーナーは、クリュ・ブルジョワの頂点にあるシャス・スプリーンのオーナーでもある、ヴィラール家です。ベルナドット・ヴィラール・メルロー女史が、祖父であるジャック・メルローを師として、類稀なる熱意と決意で生産に取り組んでいるとのことです。 カベルネS、メルローのブレンド。 やや紫がかったルビー。 ブラックベリー、カシスにプルーンのアロマ。樽の香りもしっかり。マルゴーらしい、優しい甘やかな雰囲気。甘草のニュアンス。 果実味の心地よい中くらいのエントリー。 適度な酸で、やや粗めのタンニン。マルゴーにある優雅さも感じる。 リッチさやボリューム感も、チャーミングという言葉でまとめて良いのでは？

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