『No.1212 おとなしくきれいな印象』 【シャブリ・プルミエ・クリュ・ボーロワ/2017年】 ドメーヌ・ド・ランクロ/フランス・ブルゴーニュ ・シャルドネ 100% 合わせた夕飯 ・白菜と豚バラのミルフィーユ鍋 抜栓し、グラスに注ぐと...濁りのない美しく少し淡いレモンイエロー。少し粘度あり。フワッとヴァニラや洋梨、シトラスっぽい柑橘の香り。あと蜜っぽさも。 そして一口...スッと口中から喉に液体が通っていく。この間シームレスで…ってまだ味わってないじゃん…ってことで、もう一口…程よい酸味に、はちみつレモンや桃や梨のような風味。しかし甘さは控えめでコリコリっとしたミネラリーさがとても心地良い。 和風だし仕込みのミルフィーユ鍋には多めのきのことウインナーも。これを柚子胡椒や胡麻ドレッシングを和えていただくわけだが、これと実に良く合う。正解いただきました…的な。ピリリと心地良い刺激の柚子胡椒に優しく寄り添う姿勢も良ければ、胡麻ドレッシングの風味を引き立たせるような具合も実に良い。鍋とシャブリが止まらない。 ただ、後半になるとほんの少し樽っぽいニュアンスが気にならなくもないが、飲み疲れまではいかないので、自分の中ではぎりぎりセーフってことで。 こういう庶民的な鍋料理に合わせてしまい申し訳ないな…と思いつつ、美味しかったから、それで良しってことで。おとなしくきれいだが、とても働き者で素敵って感じ。 ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ