『No.831 良い意味で肩透かし』 日曜日の話。 食料品の買い物から帰ってきた妻が嬉しそうな顔で、今日は挽き肉が安かったので、ちょっと多めに買ってきちゃったとのこと。しかも中身が黒毛和牛と黒豚の合挽ミンチ。そりゃいいね。 挽き肉の良さを存分に味わえるメニューとくれば… そんなこの日の夕飯のメニューは… ・ハンバーグ ・ジャガイモとトマトのグリル そして白ご飯と味噌汁といった具合。やっぱハンバーグになっちゃうよね。いやはや楽しみ。そんなこの日は、フランスのジョン・フォワイヤールのモルゴン・キュヴェ・コルスレット2011年をお供に。そういえばジョン・フォワイヤールなんてどれくらいぶりだろう？いわゆるボージョレのガメイはしばらく飲んでなかったような。今日はせっかくのいい挽き肉でのハンバーグだから、良いワインを開けるとしよう。 抜栓し、グラスに注ぐ。香りの方は…まだ開ききってないのだろうか、あまり強くはないような。花の香りや、グジュっとしたイチゴ、そしてなんとなく腐葉土的な土のニュアンスだったり。そして一口…お？うん？思っていたほどガツンとは来ない。でも飲みごたえのようなものは感じる。あくまでしなやかにエレガントに。喉をスーッと通り抜け、体に染み渡る感じが実に自然というか。ちょっと肩透かしを食らう感が。イチゴというよりは少し野性味を帯びた木苺、ヴァニラ、ハーブっぽさも感じる味わい。タンニンもじつに収まりよく。 あくまで、個人的な思い込みなのだが、もう少しわかりやすいくらいのガツン感があってもいいんなじゃいか？なのにあなたはしれっとした面構えですすすーっと僕の横を何事もなかったかのように通り過ぎる。ただしっかりと爪痕は残す感じで。 シルキーまではいかなくともヴェルヴェットのようなヌメッとした気持ち良いテクスチャー。ストレスなく口中、舌、喉を通り抜けていく感覚はまさに甘美、藤山寛美…それは違う。 まぁ、要はとてもエレガントでスマート。なんだか書いてて支離滅裂になったのでこの辺で。 ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ

スッパマンがハンバーグの存在感を際立たせていますね(笑) ジョン・フォワイヤール、羨ましいです✨

ジュゼッペ

ジュゼッペさん→どうもこんばんはでございます。そしてスッパマン思いっきり恥ずかしいです(笑)。 もっといい食器があればよかったんですけど、妻が大好きなアラレちゃんシリーズを勝手に使いやがりました(笑)。こんなのフォワイヤールサイドに知れ渡ったら、大目玉を食らうでしょう...たぶん。 肝心の味なのですが、やはり美味しゅうございました。年齢だけしっかり大人な私が言うのもなんなのですが、とても大人な味わいでした(笑)。

カリヤカ・ズノリ