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3.0
アンリ・ブルジョワと言えば誰もが認めるサンセールのトップ生産者で300年以上の歴史を誇る老舗ドメーヌ。 その当主であるジャン・マリー・ブルジョワが新天地を求め、ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールの新たな可能性を見出したのがニュージーランド。 1989年から現地の調査をはじめ、2000年に98haの畑を購入するまでに実に11年の歳月を要したという。 '96年に原産地呼称制度が制定され国による品質管理が徹底されるようになると品質は飛躍的に向上し、国内だけでなくヨーロッパ、アメリカでの認知されていった。 それにつれて旧世界からの技術とノウハウが流入するようになり、さらなる飛躍を遂げていく。 アンリ・ブルジョワはその先駆者。 もちろん政策やマーケティングだけで今日のような成功は成しえない。 そこにはこの国の持つ潜在的な資質が大きく影響している。 四方を海に囲まれた地中海性気候で一年の温度差が比較的少ないものの、一日の間に四季があると言われるほど昼夜の温度差は大きい。 また主として水はけの良い"グレイワッケ"(灰色の玄武岩が細かく砂状になった堆積土壌)が葡萄に深みを与える。 テロワールの重要性を誰よりも知るジャン・マリー・ブルジョワが10年以上の歳月を費やし購入を決めた南島の北部マールボロは特にそのグレイワッケを多く含み、ソーヴィニヨンとピノ・ノワールに最も適した産地と言って良い。 クロ・アンリの畑はマールボローの中南端に位置し、起伏に富んでいる。 海から吹きつける塩を含んだ風と豊かな日照量が葡萄の生育に大きな恩恵をもたらします。 所有する98haの畑のうち植樹されているのは25ha。 牧草地が大部分を占めている。 自然保護の意識が高いこの国では多くのワイナリーが無農薬、または減農薬を採用していますが、そもそも農薬を必要とする機会は殆どないと言う。 クロ・アンリは「品種個性ではニューワールドワインであることは疑いないものの綺麗な酸や奥行き、エレガントなスタイルはフランスワインのそれである。」と評される。 その独特のスタイルこそがアンリ・ブルジョワが造るニュージーランドワインの意義であり、ジャン・マリーが目指したものではないだろうか。 「クロ・アンリ」の名はワイン造りを始めた祖先に敬意を表し、フランス流の "自家畑"を意味する"クロ"を組み合わせたものです。 またラベルに描かれた教会のイラストはアンリ・ブルジョワの拠点シャヴィニョールに古くからある教会を模造しクロ・アンリの畑に建てられたカボットのもの。 いちごジャムのような香りにニューワールドっぽい酸味とタンニン。 色合いは紫色。 後半になるとダシっぽい香りもしてきて面白くなってくる。
WINE NINJA
これ、いい意味のイチゴでしたー。感動〜✨
まなみ
初めて飲みましたが、ザ・ニューワールド!という感じがいいですね^_^
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アンリ・ブルジョワと言えば誰もが認めるサンセールのトップ生産者で300年以上の歴史を誇る老舗ドメーヌ。 その当主であるジャン・マリー・ブルジョワが新天地を求め、ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールの新たな可能性を見出したのがニュージーランド。 1989年から現地の調査をはじめ、2000年に98haの畑を購入するまでに実に11年の歳月を要したという。 '96年に原産地呼称制度が制定され国による品質管理が徹底されるようになると品質は飛躍的に向上し、国内だけでなくヨーロッパ、アメリカでの認知されていった。 それにつれて旧世界からの技術とノウハウが流入するようになり、さらなる飛躍を遂げていく。 アンリ・ブルジョワはその先駆者。 もちろん政策やマーケティングだけで今日のような成功は成しえない。 そこにはこの国の持つ潜在的な資質が大きく影響している。 四方を海に囲まれた地中海性気候で一年の温度差が比較的少ないものの、一日の間に四季があると言われるほど昼夜の温度差は大きい。 また主として水はけの良い"グレイワッケ"(灰色の玄武岩が細かく砂状になった堆積土壌)が葡萄に深みを与える。 テロワールの重要性を誰よりも知るジャン・マリー・ブルジョワが10年以上の歳月を費やし購入を決めた南島の北部マールボロは特にそのグレイワッケを多く含み、ソーヴィニヨンとピノ・ノワールに最も適した産地と言って良い。 クロ・アンリの畑はマールボローの中南端に位置し、起伏に富んでいる。 海から吹きつける塩を含んだ風と豊かな日照量が葡萄の生育に大きな恩恵をもたらします。 所有する98haの畑のうち植樹されているのは25ha。 牧草地が大部分を占めている。 自然保護の意識が高いこの国では多くのワイナリーが無農薬、または減農薬を採用していますが、そもそも農薬を必要とする機会は殆どないと言う。 クロ・アンリは「品種個性ではニューワールドワインであることは疑いないものの綺麗な酸や奥行き、エレガントなスタイルはフランスワインのそれである。」と評される。 その独特のスタイルこそがアンリ・ブルジョワが造るニュージーランドワインの意義であり、ジャン・マリーが目指したものではないだろうか。 「クロ・アンリ」の名はワイン造りを始めた祖先に敬意を表し、フランス流の "自家畑"を意味する"クロ"を組み合わせたものです。 またラベルに描かれた教会のイラストはアンリ・ブルジョワの拠点シャヴィニョールに古くからある教会を模造しクロ・アンリの畑に建てられたカボットのもの。 いちごジャムのような香りにニューワールドっぽい酸味とタンニン。 色合いは紫色。 後半になるとダシっぽい香りもしてきて面白くなってくる。
WINE NINJA