最後に頂いたのは、 Chateau Gilette 1955 このワインは余り力を発揮してくれなかった。 酒質は綺麗で雑味などないのだが、複雑な味わいがなく、平坦で弱い。まるで若いソーテルヌの様だ。 確認のため調べた所、 ジレットの所有者、クリ スティアン・メドヴィルは、自分の甘口ワインを瓶詰め前に20年以上もコ ンクリートの発酵槽にためておくのである。たとえば、1955年ものは1984 年に瓶詰めしている。つまり、ヴィンテージから29年も経っているわけだ。 とある。 また、パーカーさんは、 １９５５年　PP８７ 　十分な飲み頃になっているが、いまだに驚嘆するほど新鮮さを感じさせ、生き生きしている。深みのある黄金色をしており、リッチな、蜂蜜をかけたかのようなブーケ、フルボディ、葡萄の完熟感のある、余韻の長いフィニッシュが感じられる。たぶん向こう１０年から１５年は持ちこたえだろう。最終試飲１９９０年１１月 　予想される飲み頃　２００５年まで とパーカーさんは評価しております。。。 やはり、シャトー・ジレットはクレーム・ドゥ・テットが良い様で。。。

Katsuyuki Tanaka