『No.780 ついつい飲んでしまいがち』 日曜日の話。 衆議院選挙の投票を終え(ちゃんとしてますよアピール)、実家へ。今日は実家の畑の芋掘り。まぁ、本格的なものでなく、あくまで自分の家族が食べられる程度に作ってるものなので、そこまで重労働ではないわけだが、家族からしてみれば楽しいことこの上ないわけで。 娘も楽しそうに芋掘りを手伝っていた。楽しかったみたいでなにより。 そんなこの日の夕飯のメニューは… ・ハヤシライス ・フライ各種 実家で昼に出されたものを、帰りに手渡されたもの。サンキュー両親。ちなみにフライ各種はケンタッキーフライドチキンとポテト、そしてエビフライ。そしてこの日は、フランスのドメーヌ・デ・グロットのアン・プティ・コワン・ドゥ・パラディ2020年をお供に。ボージョレのガメイ100％のシュワシュワ物。アルコール度数も6.5％とかなり低め。これはもう食事と共にがぶ飲みする系ですな。 静かに王冠を開けると、割と勢いある音ではあったが、吹きこぼれは無し。うん、おりこうさん！グラスに注ぐと、もうこれはロゼなんじゃないだろか？と思うくらいの淡い色合い。注ぐ段階ではガス感は強めかな。香りの方は、もう純度の高い果実の香りがふんわりと。そして一口…あっ、美味しいこれ！ まず、舌に感じるのは果実由来のようなほの甘さ。ベリー系やジャム、そしてほのかに花の蜜のような。はるか遠くからバナナ風なニュアンスも。ガスは少し強めだが、きめが細かいおかげで比較的スムースに喉を通る感じ。 アルコール低めということもあってか、ちょっとパンチに欠ける味わいかもだが、作り自体は丁寧なので僕は気にならない…というか好きな味わい。 食事と共にいただくにはちょうどいいかな。初めに感じたフレッシュで豊かな果実味と共に、アフターに感じる、ハーブのニュアンスやかすかなほろ苦さが実に心地良く、ついつい杯を重ねてしまう…うーん、いつもよりついつい飲んでしまいがち。 この作り手さん、初めてなんだけど、葡萄のポテンシャルをグングン引き上げつつも、決して目立たせるわけでもなく、サラッと自然体で提供している…表現がへったくそなのが申し訳ないのだが、まさにそんな感じ。 また、飲みたいな。そして今度は違うキュヴェをいただけたら。ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ