キャップシールなしで、量り売りワインみたい。 ガーネット色だけど、少しオレンジがかってる。 開けたては、香りおとなしめ。ちょっと発酵みたいな匂いがしてて、ん？ん？と思ったりもしたけど、しばらくすると、しっかり火打ち石って言うんでしょうか、石っぽい男前な香り、それからどんどん綺麗な果実と花（なんの花かはわからんが…）の華やかな香りが出てめちゃいい匂い。 で、一口飲んでビツクリ。ちょっと春先の金木犀とか、新鮮な苺みたいな、甘くてそれこそ華やかな、フルーティでもあってフローラルでもあり、まぁっ！（乙女）ってな感じ。 軽やかな味の中に柔らかい酸味と、ちょっとの苦味と程よい渋み。バランスが良いというかなんというか、いろんな味がしてとにかくむちゃ好みです。 ブルピノオタクのいつものワイン屋の店主が、インポーターからブラインド試飲を勧められて、「不覚にも、ピノ・ノワールって言っちゃったんだよ」だ、そうだ。（4年前に仕入れて、この間久しぶりに売れて思い出した、と言って4年前の価格で売ってくれる、商売っけのなさ。） よくわからんが、大分気にいってたようで、わざわざそのインポーターさんから貰った資料から品種を書き出してくれました。アリカンテは、グルナッシュの仲間らしいです。自分にとっては馴染みの深いグルナッシュと、カリニャン。それ聞いて、えー、そうなーん？とか思うくらい品の良い（いや、失礼。グルナッシュ様）旨ワインでした。しかも1リットルも飲めんねん。 嬉しいわ。

はじめ。