オーボンクリマイザベル　2018 コルクを開けた瞬間からピノノワールがほのかり香った。綺麗に透き通ったルビー色で、清澄している。 第一アロマは果実味ある香りを感じられるなという程度であった。しかし空気に触れさせればこれは良く開花するワインだと思い、グラスを回し第二アロマを嗅いだ。ラズベリーやチェリーから水分を無くし、果実の甘みだけを残したような香りがした。 滑らかで繊細な口当たりで、軽い。 さわやかで整った酸味であり、タンニンはもちろんのこと、アルコール度もそこまで強くなかった。 チェリーなどの赤系果実の明るさが感じられるなキューティーな味わいであった。 余韻でナッツのニュアンスを感じ取れた。 ある意味でカリフォルニアらしくないと思った。なぜならばインパクトが強く無い、エレガントな味わいだったからだ。創始者がアンリジェイ氏を師と仰いでいたからだろうか。 個人的にはthe hiltの方が上と思う。

3s24pb