☆3.7 熟度が高い黄色の果物 ＋ ル・メニル的な細くて堅牢な酸の質感 ＝ 外交的だけど筋肉質な味筋 この季節にピッタリでした── 今日は、いつもより高価格帯のシャンパーニュを開けました。 テクニカル情報は最下部に載せていますが、ゴッセと言えばノンマロですよね。 そして、1584年創業ということで、シャンパーニュにまだ泡が無かった時代から続く、最も古い小規模生産者さん。 この12は、06や15と比べると、ピノよりシャルドネの方が多い点が対照的ですね。 では、頂きます。 抜栓直後── ○ドライアプリコットの凝縮感に、焼き立てビスケットの香ばしさ。 ○その一方で、ノンマロらしい酸の質感。アヴィーズらしい骨太な質感そのものよりかは、少しル・メニル的なコイルの様に細くて堅いタッチ。 ○少し、煙というか塩味のアクセントも。 ○12ミレジムへの期待を裏切らない味筋ですが、時間が経つと更に良くなりそうなので、味見に留めます。 抜栓３時間後── ○抜栓直後に感じたドライアプリコットは健在で、青林檎＆黄桃も。 ○柑橘としてグレープフルーツのフレッシュさも出てきましたが、熟度も酸味もあるので、ピンク＆黄色の両方あり。 ○これらの黄色の果物、エレガントな熟度を感じます。 ○酸の質感は、やはりル・メニル的です。細くて堅牢。 ○余韻に、ほんのり塩気も感じます。 まとめとしては、 熟度が高い黄色の果物 ＋ ル・メニル的な細くて堅牢な酸の質感 ＝ 外交的だけど筋肉質な味筋 普段BdBが多い私にとっては、とても好みな味筋です。 今頂いても美味しいですが、酸の具合からして、あと５年〜10年は優に熟成が利きそうです。 9,000円だった内に、もっと買うべきでした（泣） ☆テクニカル情報☆ ゴッセさんの公式HPではミレジムが15のものしか載っていなかったので、ネットショップさんより↓↓ ○12は、シャルドネ67％ピノ・ノワール33％ 　※06や15がピノ主体の一方、この12はシャルドネ主体である点が特徴的。 ○ピノ・ノワールはヴェルズネイ、アイ、マイィ、アンボネイ他、シャルドネはアヴィーズ、クラマン、メニル・シュール・オジェ他とほぼグラン・クリュのみを使用。 ○ステンレスタンクで発酵し、ノン・マロラクティックでビン詰め。 ○瓶内熟成期間72ヶ月 ○ドザージュ8g／L

ぽんちー