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4.0
飲み頃の只中。衰えぬ生命力と魅力。 1995年は試行錯誤の年と言われ、「ここから質が向上した」というソムリエも。赤い果実と木質の香りが湧く。フランボワーズとエスプレッソの風味。ピュアだが芯は太い。低収量がもたらす力強さ。完成度の点では、デュガ・ピィに劣るかもしれないが、90年代後半、米国を意識していた頃の村のムードを伝えるシャンポーだ。 死ねばみんな聖人、とは思わないが、しかし「パパ・モルテ」などと軽々に呼ぶのには眉をひそめたくなる。2005年という当たり年の後に、なぜ50歳で自死したかは、今も知らない。ただ、ロワゾーとモルテの死は、ブルゴーニュを思う時に、消せない黒いシミのようなもの。美食への強欲は、時に人を死に追いやるということを、忘れないでいたい。
Pasteur
確かに振り子の揺れが反転し始めた時期のように思います。スタイルの変化はブルゴーニュだけでなくあっという間に世界中に広まったようです。
zenc
振り子は時代とともに振れ続けていますね。今はエレガンス方向でしょうか。
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飲み頃の只中。衰えぬ生命力と魅力。 1995年は試行錯誤の年と言われ、「ここから質が向上した」というソムリエも。赤い果実と木質の香りが湧く。フランボワーズとエスプレッソの風味。ピュアだが芯は太い。低収量がもたらす力強さ。完成度の点では、デュガ・ピィに劣るかもしれないが、90年代後半、米国を意識していた頃の村のムードを伝えるシャンポーだ。 死ねばみんな聖人、とは思わないが、しかし「パパ・モルテ」などと軽々に呼ぶのには眉をひそめたくなる。2005年という当たり年の後に、なぜ50歳で自死したかは、今も知らない。ただ、ロワゾーとモルテの死は、ブルゴーニュを思う時に、消せない黒いシミのようなもの。美食への強欲は、時に人を死に追いやるということを、忘れないでいたい。
Pasteur