ワイン | Arthur Barolet & Fils Beaune Rouge(1959) | ||||||||||||||||||||
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xiphioさん、明けましておめでとう御座います。 おっと!アーサー・バロレ!それも59! ダメでしたか? 今のワインラバーはアーサー・バロレなんて知らないんでたしょうね?
Katsuyuki Tanaka
Katsuyuki Tanaka さん、 今年も宜しくお願い致します。 しごく真っ当な、バロレのワインでした。 とても美味しかったです。 上にも書きましたが、買っておいて何ですが、恥ずかしながら先日まで、アーサー・バロレの詳細知りませんでした。バロレ・コレクションに名前を似せた、まがい物かも知れない、とずっと思ってました。 頑張って、もう少し買っておけば良かったです。 それから、余計な事ですが、アーサー・バロレについて教えて戴いたサイトの解説文で、「死去した後、セラーに残されたバロレワインは全てスイスのアンリ・デ・ヴィラモン社が買い取りCollection du Dr. Barolet と名付け、新しいラベルが貼られオークションに出品され今日の名声に繋がっています。」とありますが、これは一部修正。 聞いた話なので、記憶を含め不正確ですが、当時アンリ・ド・ヴィラモンはアメリカ向けに普通に売っていたらしいです(かなりな在庫があったらしいですから)。その頃は有名じゃなかったので、それほど話題にならなかったでしょうが。 それと、セラーに残ったバロレのワインを引き取ったのは、アンリ・ド・ヴィラモン(Henri de Villamont)だけでなくて、フランソワ・マルトノ(François Martenot)もありまして、こちらのバロレ・コレクションも結構有ります(有りました)。 実際、後日、当方がオークションで買ったのは、マルトノの方でした。ヨーロッパのオークションでしたから、ヴィラモンはアメリカで、マルトノはヨーロッパで販売したのかも知れません。 飲んでしまった後、このワインについて、気になった点もいくつか、、 まず、澱が少ないと言う事。無いと言う事ではないのですが、かなり少ないです。これは少し不思議です。瓶は底がかなり深く、当時の瓶だと思われます。 それと、ラベルが剥がれない事。割と古そうなラベルなのだけど、お湯では剥がれない。最近張った物かな、とも思ってしまう。最近と言っても概ね82年以降と言う事になるけれど。
xiphio
xiphioさん!こんにちは。 やはり!素晴らしい!流石xiphioさん! 私は59のアンリ・ジャイエ、ヴォーヌ・ロマネを昔カンテサンスに持ち込んだ事がありましたが、これが異常に濃かったです!その頃のブルゴーニュ、恐らくジャイエもシラーを混ぜていた?なんて話もありますから、、、 濃くてコッテリと甘いワインでした。 私も変なワイン結構あるので今年は開けて見ようと思います。
Katsuyuki Tanaka
59のジャイエ、とは!!、 またとんでもないワインを、、、 今のところ、多少お酒に弱くなったくらいですが、 今後、いつまで元気でワインを楽しめるか心配になります、、 気になった在庫は、早めに飲んだ方が良いかも、ですね。 (ただ、まぁ、真夏に繊細な良いワインは開けづらいです、、)
xiphio
購入は2007年、当時国内の幾つかのワイン屋さんから、アーサー・バロレなるブルゴーニュ古酒が何種類か売り出されまして、思わずその「バロレ」と言う名前に反応してしまいました。(今になって裏ラベルを見ますと、インポーターはフィラディスさんでした) 私なんかより上の方で、昔からワインを飲まれている(一部の)方には、通称バロレ、つまり「Dr.バロレ・コレクション」のワインはとても有名です。ずいぶん昔ワインを飲み始めた頃、「こんなワインが有るんだよ」と、バロレの事を初めて教えてもらったり、飲ませてもらったりした頃には、入手は既に無理でたまにオークションに出る程度でした。バロレ・コレクションは、概ね1920から30年代のワインが多かったのですが、59も有りました。 久しぶりに見た「バロレ」と言う名、でも「アーサー・バロレって何やねん?、バロレ・コレクションのパチ物か?」と思いつつも(確か、販売時点でも詳しい説明は無かったと思う)、珍しいブルゴーニュ古酒、それも生まれ年の59がある、と言うことで、多少怪しみながらも購入。 このボーヌ59は5万円弱で、安くは無いですが、由来はともかく、最近瓶詰めした物とかで無く、ちゃんとした59ブルゴーニュらしかったのでとりあえず購入したワインです。 今回、私も還暦は既に過ぎ去り、何ともう少しで65歳になったりするので、気になるワインはとりあえず開けてみようと、開栓しました。 ブルゴーニュ59にしては、アリッジは少ない方、コルク上部も状態良さそう。デュランドに感謝しながら、コルクを抜きましたが、下半分は結構脆くはなってはいましたが、コルクはかなり良かったです。 コルクの状態からは、当時の瓶詰めとして違和感はないです。ただ、ヴィンテージの焼印はありません。(本家のバロレでも無かったと思う) 開栓してグラスについでみると、色、なんかすごく濃い、、大丈夫か?、と思うくらい。 飲んでみて、まぁ大丈夫、、 開栓したてで、香りはあまりないけれど、テイストも濃い、濃い果実味がとても特徴的です。 古いブルゴーニュは結構飲んでいますが、「うぇ、59ブルゴーニュとはとても思えない」、と言うのが素直な印象。 でも、そういう点、それってとっても「バロレワイン」している事に、一瞬おいて気がつきました。 「Dr.バロレ・コレクション」のワインの特徴は、かなり年を経た古酒ブルゴーニュ(の筈)なのに、そうとはとても思えない濃い果実味と凝縮感です。 「作った時は、どんだけ濃かったんだぁ?」と、一緒に飲んだ方々と、昔良くそんな話になりました。 ちなみに当時私は、「アルジェリアあたりからの、濃いワインを混ぜてるではないか」説を、となえておりました。 理由の一端に、今まで飲んだ範囲ですが、バロレではACは殆ど意味がありません。村名のボーヌだろうが、特級畑だろうが、ほぼ同じテイストです。多分ヴィンテージも10年位の違いなら、あまり関係ないでしょう。 今回開けたワインは、と言いますと、普通ですと「ちょっとおかしくないこのブルゴーニュ、65年近くは経つと言うのに、この果実味と凝縮感、、」と言う感じですが、バロレのワインとしては、(記憶上)いつものスタイルかと思います。 開栓から時間が経つと、テイストやアフターも広がりが増してきて、より素晴らしいワインとなりました。とても良かったです。 本当にブルゴーニュかぁ、と今でも若干思わないではないのですが、これだけ美味しければ、もうそれで良いと思います。 今回開栓したのを機に、「Arthur Barolet」の事を検索してみました。今でも存在するネゴシアンと知り、ちょっとびっくりです。「Dr.バロレ」ことアルバート・バロレは、医者をやめて実家のアーサー・バロレでワインを手がけていた由。パチ物では無かったんですね、恥ずかしながら、今回初めて知りました。 そういう事なら、これは所謂「Dr.バロレ・コレクション」ではないものの、バロレのワインといって良いでしょう。実際、飲んだ印象は、全くその通りでした。
xiphio